「もったいないから…」と財布のひもを締めすぎていませんか?確かに節約は大切ですが、度を超えると人生の豊かさまで削ってしまいます。人との交流が減り、趣味を楽しめず、健康をおろそかにしてしまう――そんな悪循環は意外と身近に潜んでいます。
この記事では、60代の方がやってはいけないお金の使い方を具体例とともに解説します。読めば、今のお金の使い方を見直すヒントが見つかるはずです。
1,節約しすぎが招く|人との交流がなくなる孤独な生活
節約は家計を守るうえで大切ですが、やりすぎると心まで貧しくなってしまうことがあります。特に60代は、現役時代のように仕事仲間と自然に会う機会が減っていく時期……。そこでさらに「お金を使いたくないから」と人付き合いを控えると、気づかないうちに孤独な生活に近づいてしまうんです・・・。
人との交流って、健康や気持ちのハリを保つための「見えない栄養」とも捉えることができるんです…。言い換えれば、少しの出費は“自分への投資”だと考えることが大切なんです。
節約しすぎで起こりやすいこと
- 外食やお茶代を惜しんで、友人との再会を断ってしまう
- 趣味のサークルや地域活動に参加しなくなる
- 誰かに相談したいときも、一人で抱え込みがちになる
こうして振り返ると「お金を守るつもりが、心をすり減らしている」ということに気づきませんか?
お金をかけずに交流を楽しむ工夫
📌 「でもやっぱり出費は気になる…」という方におすすめなのは、お金をかけすぎない工夫です。
- 公民館や図書館の無料イベントに参加する
- 公園でのウォーキングやラジオ体操に友人を誘う
- 家でお茶会を開き、それぞれ持ち寄るスタイルにする
こう考えると、交流は必ずしも高額な支出が必要なわけではないんです。
節約と交流のバランス表
節約しすぎの生活 | バランスのとれた生活 |
---|---|
出費を恐れて友人と会わない | 月に1回は気軽に集まる時間を確保 |
趣味活動をやめる | 費用のかからない活動を取り入れる |
孤独感が強くなる | 人との会話で気分が明るくなる |
ワンポイントアドバイス
節約を「支出をゼロにすること」と考えるのではなく、「大切なものに選んで使うこと」ととらえてみてください。そうすれば、お金と心の両方を守れるはずですから・・・。つまり、人との交流に使う少しのお金は、未来の安心を育てる投資なんですよね!

2,趣味への投資をためらう|心の豊かさを失う時間の使い方
60代になると「もう無駄なお金は使わない方がいい」と考えてしまいがちです。将来のことを考えれば、当たり前のことですが、ただ趣味にまでブレーキをかけてしまうと、毎日の楽しみが減り、心の豊かさを失ってしまうことも・・・。
実は、趣味はただの「娯楽」ではなく、生活に彩りを与えてくれる大事な要素なんですね。だから、少しの投資を惜しまないことが、長い人生を明るくしてくれる近道なんですよ。
趣味をやめてしまうとどうなる?
- 時間を持て余して孤独感が増す
- 好奇心や挑戦心が薄れてしまう
- 心身のリズムが崩れやすくなる
こうして見ると、趣味が「生きがい」に直結していることがわかりますよね。
お金をかけすぎずに楽しむ方法
趣味は必ずしも大きなお金を必要とするわけではありません。工夫しながら取り入れることで、安心して楽しむことができます。
- 図書館の本やDVDを活用して学ぶ
- 公民館や地域センターの低料金イベントに参加する
- 仲間と道具をシェアして出費を減らす
- 家にある材料でDIYや料理を工夫する
つまり「やりたい気持ち」を優先すれば、費用を抑えながら楽しむこともできるんです。
趣味のある生活とない生活の違い
趣味を続けている人 | 趣味をやめた人 |
---|---|
生活にハリが出る | 毎日が単調に感じる |
新しい仲間との出会いがある | 人との交流が減る |
好奇心が刺激される | 物事への意欲が低下する |
ワンポイントアドバイス
趣味にお金をかけることは「浪費」ではなく「自己投資」なんです。大切なのは金額の大小ではなく、「自分がわくわくできる時間を持てているかどうか」です。たとえ月に数千円でも、心が満たされれば、それは十分に価値のある使い方だと思いませんか?

3,身体のメンテナンスを後回し|将来の医療費を増やすお金の使い方
60代になると「まだ元気だから大丈夫!」とつい考えてしまい、身体のメンテナンスを後回しにしがちですよね。ですが、その油断こそが将来の医療費を大きく増やす原因になってしまうんです。
なぜなら、病気は早めに気づけば軽い治療で済むのに、放っておくと長引いて高額な医療費につながるからです。つまり、小さな予防こそが大きな節約になるってわけです……。
日常でできる身体のメンテナンス
特別なことをしなくても、毎日の習慣で身体を守ることができます。
📌 例えばこんなこと、心がけてみませんか?
- 定期的な健康診断や人間ドックを受ける
- 無理のないウォーキングやストレッチを続ける
- 栄養バランスを意識した食事をとる
- 睡眠のリズムを整える
- 趣味や人との交流で心の健康も守る
どれも大げさなことではなく、日常生活の中で少しずつ取り入れられることばかりなんです。
放置すると増える医療費の例
実際、身体の不調を放置した場合と、早めにメンテナンスした場合ではかかる費用に大きな差が出ます。
ケース | 早めの対応 | 放置した場合 |
---|---|---|
高血圧 | 定期検診+薬代(数千円/月) | 脳梗塞や心疾患で入院(数十万円〜) |
歯の不調 | 定期検診+クリーニング(数千円/回) | インプラントや入れ歯治療(数十万円〜) |
関節痛 | ストレッチ+リハビリ(低コスト) | 手術・長期通院(高額) |
こうして見ると、「今の小さなケア」が未来の大きな節約につながることがわかりますよね!
ワンポイントアドバイス
身体のメンテナンスは「お金を使うこと」ではなく「未来の医療費を減らす投資」なんです。だから、健康診断や運動にかけるお金は“もったいない出費”ではありません。
ちょっと勇気を出して、まずは年に一度の検診予約を入れてみることから始めてみましょう。
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4,時代遅れの家電を使い続ける|不便な生活とお金のムダ
家電は長く使えるからこそ「まだ壊れていないし、もったいない」と思いがち・・・。ところが、古い家電をそのまま使い続けると、電気代が高くついたり、時間を無駄にしたりと、知らないうちに損をしてしまうことがあります。ということは、古い家電は「不便」と「お金のムダ」を生む原因になるわけです。
古い家電が招く3つのデメリット
📌 時代遅れの家電を使い続けると、次のようなデメリットがあります。
- 電気代が高くなる
- 最新モデルの冷蔵庫やエアコンは、省エネ性能が格段にアップしています。10年前のものと比べると、年間で数千円~数万円の差になることもあります。
- 使い勝手が悪くなる
- 昔の掃除機は重くて音が大きい、洗濯機は乾燥機能がないなど、ちょっとした不便が積み重なります。
- 突然壊れるリスク
- 修理できない部品が増え、結局買い替えざるを得なくなるケースも少なくありません。
新しい家電に替えるメリット
一方で、最新家電に替えると生活が大きく変わるんです。
- 光熱費の節約につながる
- 時間のゆとりが生まれる(自動調理家電や乾燥機付き洗濯機など)
- コンパクトでお手入れもラク
- 健康や安全面でも安心
家電の買い替え目安(例)
家電の種類 | 買い替え目安 | 古いまま使った場合のデメリット |
---|---|---|
冷蔵庫 | 約10~12年 | 電気代が高い・食材の鮮度が落ちる |
洗濯機 | 約8~10年 | 水道代・電気代がかさむ・洗浄力低下 |
エアコン | 約10年 | 冷暖房効率が悪い・電気代増加 |
電子レンジ | 約8年 | 加熱ムラが多い・故障リスク高い |
ワンポイントアドバイス
「買い替え=大きな出費」と思うかもしれませんが、省エネ効果で数年以内に元が取れるケースも多いんです。さらに、自治体によってはリサイクル補助金や省エネ家電への助成制度がある場合も。賢く活用すれば、無理なく新しい生活を始められますよ!


5,自分ばかり我慢する|家族の笑顔を減らすお金の使い方
「家族のために」と思って、自分の欲しいものややりたいことを後回しにしていませんか? 60代になると、つい「私はもういいから」「子どもや孫にお金を使えばいい」と考えてしまう方も多いんです。もちろん、その気持ちはとても素敵です。ただし、自分ばかりが我慢してしまうと、実は家族の笑顔も減ってしまうことがありますから・・・。
我慢が積み重なると起きること
- 本当は欲しかったのに買わなかった
- 外食や旅行を遠慮してしまった
- 「お金がもったいない」と口癖のように言ってしまう
こうした積み重ねは、気づかないうちに家族との時間を小さくしてしまうんです。なぜなら「お金を使うこと=悪いこと」という雰囲気が家の中に広がってしまうからです。
家族の笑顔は“お金のかけ方”で変わる
📌 特に60代以降は「自分も楽しむ」ことが、家族にとって大切な安心感になります。たとえば、
- 旅行に出かけて一緒の思い出を作る
- 少し贅沢なお料理を囲んで笑い合う
- 孫へのプレゼントだけでなく、自分の好きなものも買う
こうした使い方こそが、家族全体の笑顔を広げるお金の使い方なんです。
我慢しすぎた場合 | バランスよく使った場合 |
---|---|
「お金が心配」と口にする回数が増える | 「楽しかったね」と笑顔が増える |
自分の気持ちを抑えて不満が残る | 自分も楽しむから自然に明るくなる |
家族が遠慮して一緒に過ごす時間が減る | 家族も安心して一緒に出かけられる |
ワンポイントアドバイス
自分ばかりが我慢するのではなく、「みんなが喜べるお金の使い方」を意識してみましょう。たとえば、毎月少しだけ“自分のためのお楽しみ費”を用意しておくと安心です。実際、無理のない範囲で自分を大切にすることで、家族も「まだまだ元気で楽しんでいるんだ」と感じて嬉しくなるんですよ。


6,流行を無視するファッション|気分まで老けてしまうお金の使い方
60代になると「もう新しい服はいらないかな・・・」もちろんお気に入りを大切にするのは素敵なことです。ですが、流行をまったく無視したファッションは、気分まで老け込んでしまう原因になることがあるんです・・・。
流行を少し取り入れるだけで気分が変わる
📌 最新の流行を全て追いかける必要はありません!!
- 色
- 小物
- シルエット
この3つのどれかをちょっと取り入れるだけで、意外と印象が変わるものです。つまり、ほんの少しの工夫で「若々しさ」と「清潔感」を簡単に演出できるんです。
無理のないおしゃれの工夫
60代のファッションでは、トレンドを“取り入れすぎない”ことも大切です。おすすめなのは次のような方法です。
- ベースはシンプル(白・ネイビー・ベージュなど)
- 小物で流行色を足す(バッグやスカーフなど)
- 着心地を最優先に(無理なデザインは避ける)
こうすれば自然体で「今らしさ」を楽しめますよ。
取り入れやすい流行アイテムの例
アイテム | ポイント | 費用感 |
---|---|---|
スカーフ | 顔まわりを明るくする | 2,000〜5,000円 |
トートバッグ | 実用的でおしゃれ感も演出 | 3,000〜8,000円 |
パンツ | 少しゆとりあるシルエットで快適 | 5,000〜10,000円 |
このくらいなら無理なく楽しめますし、毎日の外出がちょっと楽しくなるはずです。
ワンポイントアドバイス
「自分には似合わないかも…」と思うときは、まずは小物から試すのがおすすめです。スカーフやバッグなら気軽に取り入れられて、失敗も少ないですよ!
要するに、流行を意識することは「周りに見せるため」だけではなく、「自分の気持ちを明るくするため」でもあるんです。だからこそ、少しの投資でファッションを楽しんでみましょう。気づいたら、気分まで若々しくなっているはずです!
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7,資格や学びを諦める|可能性を狭めてしまうお金の使い方
学びを諦めることって、実は自分の世界を小さくしてしまうお金の使い方なんですね!
なぜなら、新しい知識やスキルは人生の後半を豊かにする大切な鍵だからです。つまり、資格や学びは“未来の可能性”を広げるための自己投資とも言えるわけです。
学びをやめてしまうと起きること
📌 資格や学びを諦めてしまうと、こんなデメリットがあります。
- 新しい情報や変化についていけなくなる
- 人との交流のきっかけを失いやすい
- 自分に自信を持ちにくくなる
- 「どうせ無理」と気持ちまで閉じてしまう
要するに、学びをやめることは、自分の未来の選択肢を減らすことにつながるんです。
60代からの資格や学びのメリット
📌 一方で、学びを続けるとこんな良いことが待っています。
- 脳の活性化につながる
- 同じ目的を持つ仲間と出会える
- 副収入やボランティアに活かせる
- 日常にハリや達成感が生まれる
そうなんです! 60代からの学びは「生活を豊かにする栄養」とも言えるんです。
取り組みやすい資格・学びの例
📌 たとえば、こんなジャンルが人気です。
ジャンル | 内容 | 活かせる場 |
---|---|---|
健康・食 | 栄養士補助、薬膳、フードコーディネーター | 家族の健康づくり、地域活動 |
趣味・文化 | 書道、英会話、写真 | 生涯学習、趣味仲間との交流 |
実用・副業 | 簿記、パソコン、整理収納 | 家計管理、在宅ワーク |
地域貢献 | ケア関連資格、ガイド資格 | ボランティア、地域活動 |
「好きなこと」や「得意なこと」から選ぶのも自然ですよね。
ワンポイントアドバイス
学びを始めるときに大事なのは、「完璧を目指さない」ことです。なぜなら、少しずつ続けることが一番の力になるからです。まずはオンライン講座や市民講座など、無理のない範囲から試してみましょう。
結局、学びは自分を前向きにしてくれる最高の自己投資です。だからこそ、資格や学びを諦めるのではなく、小さな一歩を踏み出してみませんか?


8,老後の不安から現金に固執|将来の資産を減らすお金の使い方
老後を迎えると、「現金で持っておくのが一番安心」と思う方も多いのではないでしょうか。確かに、手元に現金があればすぐ使えるので心強いですよね。ところが、現金だけに固執すると、かえって資産が減ってしまう可能性があるんです。それは、物価の上昇や金利の低さにより、お金の価値が少しずつ目減りしていくからなんですね。
現金だけでは守れない資産の価値
忘れてならないのは、老後が20年、30年と続くということです。その間に起こる可能性があるのは――
- インフレ(物価上昇)による購買力の低下
- 預金金利の低迷で資産が増えない
- 医療費や介護費の急な出費
つまり、現金だけに頼ると「安心なはずが不安につながる」という逆転現象が起きるわけです。
無理のない分散が安心につながる
ここで考えるべきは「資産をどう守るか」です。すべてを投資にまわす必要はありませんが、次のように分けて考えると安心です。
資産の持ち方 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
現金 | すぐ使える・急な出費に対応 | インフレに弱い |
定期預金 | 安全性が高い | 金利が低い |
投資信託や債券 | 分散できる・将来の値上がり期待 | 元本割れの可能性 |
NISA | 節税効果・資産形成に役立つ | 長期運用が基本 |
こうして見ると、「現金も必要だけど、それだけじゃ足りない」ということが自然に見えてきますよね。
ワンポイントアドバイス
まずは生活費の1〜2年分を現金で確保し、それ以上は分散して持つことをおすすめします。特に60代からは「増やすより守る」意識が大事なんです。つまり、少しずつでも安心を積み重ねることが、老後の暮らしを明るくしてくれるんですよ。


60代がやってはいけないお金の使い方で よくあるQ&A
「もったいない」という気持ちは素晴らしい節約意識の表れですが、それが行き過ぎると人生の楽しみや健康を奪い、結果的に大きな損失を招いてしまいます。交流を避けることは孤独につながり、趣味や学びを諦めることは心の充実を失わせます。そして、身体のメンテナンスを後回しにすれば、将来の医療費は確実に膨らむでしょう。
大切なのは「お金を守る」だけでなく、「お金を活かす」ことです。あなたの人生をより豊かにするために、今こそ賢い使い方を選び取りましょう。今日からのお金の使い方が、これからの毎日を大きく変えていきます。