「年金って、結局いつから受け取るのが正解なの?」
そんな疑問を抱く60代は少なくありません。年金は「ただもらう」だけでなく、受け取りのタイミング次第で老後の暮らしが大きく変わる制度です。
繰り上げるか、繰り下げるか——正しい選択には、年金の仕組みや働き方との関係を知っておくことが不可欠。本記事では、厚生年金の「3階建て構造」や、受給タイミングごとのメリット・デメリットなどを、初心者にもわかりやすく解説します。未来の自分を安心させるために、今こそ学びどきです……。
60代から考える年金の基本|仕組みをわかりやすく解説
60代になると、「年金、そろそろ受け取りかな?」と気になってきますよね。でも実際には「仕組みがよくわからない」「厚生年金ってどう違うの?」という声もよく耳にします。
そこでまずは、年金の仕組みを簡単に、わかりやすくおさらいしてみましょう!
年金制度は「3階建て」でできている
実は、日本の年金制度は「建物」に例えるととてもわかりやすいんです。
以下の表をご覧ください。
階層 | 内容 | 対象者 | 特徴 |
---|---|---|---|
1階 | 国民年金(基礎年金) | 全ての人が加入 | 最低限の生活を支える土台 |
2階 | 厚生年金 | 会社員・公務員など | 上乗せの年金 |
3階 | 企業年金・私的年金 | 加入企業の従業員など | 企業や個人での備え |
つまり、サラリーマンや会社員の方は「3階建て」の2階と3階を活用できる仕組みになっているというわけです!
「仕組み」を知れば、老後の不安も軽くなる
なぜなら、受け取りのタイミングや金額に大きく関わるからなんですね。
📌 たとえば、
- 自営業の方や専業主婦(夫)は基本的に1階の「国民年金」のみ
- サラリーマンなら「厚生年金」+「企業年金」が加わる場合もある
- 自分で個人年金に加入すれば「3階建て」へと強化できる
こうして見ると、働き方によって受け取れる年金の種類や金額が大きく変わることがわかりますよね!
年金の受け取りは「原則65歳」でも調整可能
基本的には、65歳から受け取り開始が原則ですが、
老齢基礎・厚生年金は、65歳で受け取らずに66歳以降75歳までの間で繰下げて増額した年金を受け取ることができます。繰り下げた期間によって年金額が増額され、その増額率は一生変わりません。なお、老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げすることができます。
- 60歳からの「繰上げ受給」
- 75歳までの「繰下げ受給」
という選択肢もあります。
つまり、自分のライフスタイルに合わせてタイミングを選べるんです。
年金の理解に役立つヒント
- 年金定期便は毎年チェックしましょう!今の積立額や見込み額が確認できます。
- ねんきんネット(日本年金機構)で詳細データがネットから確認できます。
- 厚生年金に長く加入していた方は、将来的により多く受け取れる傾向があります。
ワンポイントアドバイス
60代になった今だからこそ、年金の仕組みを自分ごととして理解することがとても大事なんです。ポイントは、基礎年金と厚生年金の組み合わせが生活の土台になるということ・・・。
難しく考えがちですが、要するに「自分がどの制度に属しているか」を押さえるだけで大きな一歩なんですよ。知らないままではもったいないですよね!


受け取りはいつが得?|年金のタイミング別メリット・デメリット
60代に入ると、「年金って、いつから受け取るのがいいんだろう?」と気になりますよね。実は、年金の受け取り開始時期は60歳から75歳の間で選べるんです。どのタイミングを選ぶかで、受け取れる金額や働き方にも違いが出てくるので、今こそ考えたいポイントなんですよ!
タイミングでこんなに違う!年金受け取りの基本
年金の仕組みを簡単に言うと、受け取り開始を早めれば金額は減り、遅らせれば増えるしくみになっています。ここで注目すべきは、「繰上げ受給」と「繰下げ受給」という制度です。
開始年齢 | 受給額の増減 | 特徴 |
---|---|---|
60歳 | 基準額より30%減額 (1ヶ月あたり0.4%減額) | 年金を早く受け取れるため、老後の生活費を早期に確保したい場合に有効です。 |
65歳 | 基準額(±0) | 年金の本来の受給開始年齢です。原則として、最も一般的な選択肢です。 |
70歳 | 基準額より42%増額 (1ヶ月あたり0.7%増額) | 年金額が大幅に増えるため、老後の生活にゆとりを持たせたい場合に有効です。 |
75歳 | 基準額より84%増額 (1ヶ月あたり0.7%増額) | 年金額の増額率が最も高く、生涯にわたる年金額を最大限に増やしたい場合に有効です。 |
つまり、早く受け取れば「すぐにお金が入る安心感」、遅くすれば「一生の受給額が増える」メリットがあるということです。
ちなみに、年金の受け取り開始年齢は1ヶ月単位で自由に選択できます。例えば、60歳3ヶ月や68歳6ヶ月から受け取り始めることも可能です。
タイミング別メリット・デメリットとは?
📌それぞれのタイミングに、こんな特徴があります。
60歳で受給開始(繰り上げ受給)
- メリット
- 老後の生活費を早期に確保できる
- 65歳を待たずに年金を受け取れるため、早期リタイアや病気などで働けなくなった場合の生活費を確保できます。
- 若い時期から年金を利用できる
- 健康なうちに旅行や趣味などにお金を使いたい場合に適しています。
- 老後の生活費を早期に確保できる
- デメリット
- 年金額が大幅に減額される
- 1ヶ月繰り上げるごとに0.4%減額され、60歳0ヶ月で開始すると最大で30%減額されます。一度減額された年金額は一生涯変わりません。
- 障害年金や遺族年金の受給に制限
- 繰り上げ受給を開始すると、障害年金を受け取れなかったり、遺族年金と年金を両方受け取れなかったりする場合があります。
- 年金額が大幅に減額される
65歳で受給開始(本来の受給開始年齢)
- メリット
- 減額も増額もない本来の年金額
- 65歳から受け取ることで、年金額が減額されることなく、計画通りの金額を受給できます。
- 最も一般的な選択
- 多くの人が選択するタイミングであり、制度の基本的な設計に基づいた最も安定した選択肢です。
- 減額も増額もない本来の年金額
- デメリット
- 特別なメリットはない
- 繰り上げや繰り下げによる受給額の増減がないため、早期に年金が欲しい人や年金額を増やしたい人にとっては、特別なメリットはありません。
- 特別なメリットはない
70歳で受給開始(繰り下げ受給)
- メリット
- 年金額が大幅に増額される
- 1ヶ月繰り下げるごとに0.7%増額され、70歳0ヶ月で開始すると最大で42%増額されます。この増額された金額は一生涯続きます。
- 生涯の年金収入を増やすことができる
- 長生きした場合、受け取る年金の総額が65歳から受け取り始めた場合を上回る可能性が高くなります。
- 年金額が大幅に増額される
- デメリット
- 70歳までの生活費を確保する必要がある
- 70歳になるまで年金収入がないため、それまでの生活費を貯蓄や就労などで賄う必要があります。
- 受給期間が短くなる
- 長生きできなかった場合、受け取る年金の総額が65歳から受け取った場合を下回る可能性があります。
- 70歳までの生活費を確保する必要がある
75歳で受給開始(繰り下げ受給)
- メリット
- 年金額が最大限に増額される
- 1ヶ月繰り下げるごとに0.7%増額され、75歳0ヶ月で開始すると最大で84%増額されます。年金収入を最大限に高めたい場合に最適な選択肢です。
- 老後の生活に大きな経済的ゆとり
- 年金額が2倍近くになるため、長寿に対する経済的な不安を大きく軽減できます。
- 年金額が最大限に増額される
- デメリット
- 非常に長期にわたる生活費の確保
- 75歳まで年金収入がないため、75歳までの生活費を十分に用意しておく必要があります。
- 長寿が前提となる
- 早期に亡くなった場合、増額のメリットを十分に享受できず、かえって損をする可能性が高くなります。健康状態や寿命の見通しが重要な判断材料となります。
- 非常に長期にわたる生活費の確保
ワンポイントアドバイス
実は、ベストなタイミングは人それぞれなんです。例えば、「サラリーマンとしてまだ働いている」「退職金でしばらく生活できる」「健康に自信がある」そんな方なら繰下げもアリです。一方、「早く安心したい」「今の収入が不安」なら繰上げという選択も自然ですよね。
要するに、自分の生活スタイルや健康状態、家計の状況をもとに「自分に合った受け取り方」を選ぶことが答えだったわけです。
無理に人と比べる必要はありません。
あなたの“今”と“これから”に寄り添うタイミングを選んでいきましょうね!


厚生年金の3階建て構造とは?|会社員・サラリーマンに有利な仕組み
60代からの生活を考えるとき、年金はやはり中心的な存在ですよね。会社員や公務員として長年働いてきた皆さんは、国民年金だけではなく、厚生年金にも加入してきました。
この厚生年金、実は「2階建て」と言われることが多いのですが、実はもっと深く知ると、さらに有利な仕組みが見えてくるんです。年金制度をマンションに例えると、国民年金が土台となる1階部分、そして厚生年金が2階部分にあたります。そして、見逃せないのが3階部分の存在。これを理解することで、皆さんがどれだけ手厚い年金制度に守られているかが明らかになります。
年金制度のマンション構造をチェック!
📌 まずは、年金制度の基本的な構造を、わかりやすく見てみましょう。
1階部分:国民年金(基礎年金)
日本に住む20歳から60歳までのすべての人が加入する、年金制度の土台です。自営業の方も専業主婦の方も、この1階部分は共通です。将来、すべての人が受け取れる老齢基礎年金がこれにあたります。
2階部分:厚生年金
会社員や公務員が加入する、国民年金に上乗せされる年金です。お給料に応じて保険料が決まり、会社とあなたが折半して支払っています。将来受け取る老齢厚生年金がこれに該当し、働いていた期間が長いほど、そしてお給料が高かったほど、もらえる金額が増えていきます。
つまり、会社員や公務員だった方は、1階の国民年金に加え、2階の厚生年金も受け取れるんです。そればかりでなく、実はこんな「隠れた3階部分」があるんですよ。
会社員・サラリーマンだけの特典!「3階部分」とは
この3階部分、実は誰でももらえるわけではありません。会社員・公務員ならではの、まさに有利な仕組みなんです。
①加給年金:家族を支える年金
厚生年金に20年以上加入していた方が65歳になったとき、扶養している配偶者や18歳未満の子がいる場合、年金が上乗せされる制度です。まるで家族手当のように、年金が加算されるので、家計の大きな助けになりますよね。
②振替加算:配偶者の年金に上乗せされる仕組み
加給年金をもらっていた妻が65歳になり、自身の老齢基礎年金を受け取れるようになった際、夫の年金に加算されていた加給年金はなくなります。その代わりに、妻の老齢基礎年金に「振替加算」という形で、一定額が上乗せされる仕組みなんです。
③共済年金や企業年金(確定拠出年金など)
かつての公務員や、一部の企業に勤めていた方が対象となる制度です。これは、会社独自の年金制度として、公的な年金とは別に、さらなる上乗せが受けられるものです。これこそ、まさに3階部分と言えるのではないでしょうか。
年金制度の構造を理解することが、安心につながる理由
このように、会社員や公務員だった方は、国民年金と厚生年金に加え、場合によってはさらに手厚い加算や年金がもらえる可能性があります。
「なんだか複雑で難しそう…」と思われがちですが、こうして仕組みを理解してみると、将来の年金への不安が少し和らぎませんか?
実は、知らないうちに、あなたもこの手厚い制度に守られていたのかもしれませんね。
ワンポイントアドバイス
ご自身の年金がいくらもらえるのか、正確な額を知ることはとても大切です。まずは「ねんきん定期便」で、ご自身の年金加入期間や将来の受給見込み額を確認してみましょう。そこに記載されているのは、国民年金と厚生年金の合計額です。これを把握することから、未来の計画がぐっと具体的になりますよ!
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60代の働き方で変わる|年金と収入の上手なバランスとは
60代になると、「年金をいつから受け取るか」「収入とどう両立するか」など、働き方とお金の関係に悩む方が増えてきますよね。でも実は、このバランスこそが“自分らしく生きる鍵”だったりするんです。
年金と収入のバランスが大事な理由
なぜなら、年金は働き方によって「減ることもあれば、増えることもある」からです。
特に注意したいのが、在職老齢年金の仕組み・・・。これは、年金を受け取りながら働くと収入に応じて支給額が調整される制度なんです。
…とはいえ、安心してください。
うまく付き合えば、収入+年金のダブルの安定が手に入る可能性もあるんですよ!
年金と働き方の関係|わかりやすく整理
働き方 | 年金への影響 | ポイント |
---|---|---|
フルタイム | 在職老齢年金の調整対象になる可能性 | 収入+年金で合計額は減らないことも |
パート勤務 | 調整対象外のことが多い | 年金をそのまま受給できるケース多数 |
自営業 | 調整なし | 完全に自由な働き方 |
つまり、働く時間と収入のバランスを見ながら選ぶことが、60代の働き方ではとても大切なんですね。
バランスを取るコツ3つ
では、どうすれば“ちょうどいいバランス”を見つけられるのでしょうか?ポイントを3つにまとめました。
- 収入と年金の合計で考える
→ 年金が一時的に減っても、全体の収入が増えていればOK! - 自分の体力と生活スタイルを優先する
→ 無理なく続けられる働き方が、結果的に得になります。 - 年金受給のタイミングを再確認する
→ 65歳以降の繰り下げ受給も視野に入れると、将来的な安定につながります。
そう考えると、60代の働き方って「もっと自由でいい」のかもしれませんね。
実は、選べる時代なんです
ここで注目したいのは、「年金と収入のバランス」は、正解がひとつじゃないということ。
昔は“引退したら年金”が当たり前でしたが、今は選択肢が広がっているんです。
- 週3回だけ働いて、年金を満額受給する人
- 年金を70歳まで繰り下げて、がっつり稼ぐ人
- 少しずつ働きながら、暮らしを整える人
このように、自分らしい組み合わせを選べばいいんです。
だからこそ、今の自分にとってちょうどいい形を見つけることが大切。
年金制度を味方にしながら、ゆるやかに働き続ける──そんな60代も素敵じゃないですか?
焦らなくていいんです。
少しずつ、自分に合った“働き方と年金のバランス”を整えていきましょうね。
ワンポイントアドバイス
驚くべきことに、働き方ひとつで年金の受け取り額に調整がかかるケースがあるんです。収入が増えると一部支給停止になることもあるので、知らないと「えっ?」と損した気分になってしまいますよね。だからこそ、働きたい気持ちと生活の安定をどう両立するかがカギ。無理のないバランスを意識してみましょう!




繰り下げ受給はお得?|増額の仕組みを簡単にチェック
「繰り下げ受給」という選択肢に興味を持っている方は多いのではないでしょうか?
毎月受け取る年金額がどんどん増えていく、まさに「年金版貯金箱」ともいえる仕組みなんですね!
今回は、この魅力的な「繰り下げ受給」の増額の仕組みを、もう少し深掘りしていきましょう!これを読めば、あなたの年金への見方が変わるかもしれません。
繰り下げ受給の驚くべき増額の仕組み
繰り下げ受給は、年金をもらうのを1ヶ月遅らせるごとに、もらえる金額が0.7%ずつ増えていく仕組みです。この増額された年金額は、一生涯変わりません。
つまり、長生きすればするほど、受け取る年金の総額が、65歳からもらい始めた場合を上回る可能性が高くなるんです。
例えば、65歳でもらうはずだった年金を70歳まで繰り下げると、なんと42%も年金が増えるんです。さらに驚くべきことに、2022年4月からは、75歳まで繰り下げられるようになりました。この場合、増額率は最大で84%に!
これは、もはや「年金が倍近くになる」といっても過言ではない、驚きの制度なんです。
📌 以下の表で、具体的な増額率をチェックしてみましょう。
繰り下げ期間 | 受給開始年齢 | 年金の増額率 |
---|---|---|
1年 | 66歳 | 8.4% |
2年 | 67歳 | 16.8% |
3年 | 68歳 | 25.2% |
4年 | 69歳 | 33.6% |
5年 | 70歳 | 42% |
10年 | 75歳 | 84% |
どうですか?こうして見ると、たった数年受け取りを遅らせるだけで、もらえる年金がこれほど増えることにびっくりしませんか?
繰り下げ受給を選ぶための賢いヒント
「でも、70歳まで年金なしで生活できるかな?」
「健康に自信がないと、繰り下げは難しいんじゃないか?」
そんな不安も、もちろんありますよね。だからこそ、無理せず、あなたのライフスタイルに合わせたプランを立てることが大切なんです。
- 60代前半は働く
- 60歳から65歳にかけて再雇用やパートなどで働くことで、年金を受け取らなくても生活資金を確保できます。無理のない範囲で収入を得ることで、年金の受け取りを遅らせるための準備ができます。
- 退職金を活用する
- 退職金や貯蓄を、60代前半の生活費に充てることも一つの手です。年金を受け取らない期間の生活資金を確保することで、安心して繰り下げ受給を選択できます。
- まずは70歳までを目標に
- いきなり75歳まで繰り下げるのはハードルが高いと感じるかもしれません。まずは「70歳まで」を目標にしてみるのはどうでしょうか?5年間の努力で年金が42%も増えると思えば、なんだか頑張れそうな気がしてきませんか?
じっくり考えれば、未来はもっと明るくなる
「損をしたくない!」という気持ちは、誰もが抱くものです。でも、年金制度は、ただ「損か得か」を計算するだけではありません。あなたのライフプランや価値観に合わせて、最適な受け取り方を見つけるための「選択肢」なんです。
だから、焦らなくても大丈夫。大切なのは、今からできることを少しずつ始めることです。
ワンポイントアドバイス
「長生きリスク」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは、年金や貯金が尽きてしまう不安を指しますが、繰り下げ受給は、この長生きリスクを大きく軽減してくれる心強い味方です。だから、無理のない範囲で「少しだけ遅らせてみる」という選択肢を、ぜひ前向きに考えてみましょう!




年金だけじゃ不安?|上手な資産運用と副収入のヒント
「年金だけでは、ちょっと生活が厳しくなりそう…」
「ゆとりのある老後を送るにはどうすればいいんだろう?」
実は、そんな不安を解消する鍵は、年金に頼り切るのではなく、自分らしい形で収入を増やしていくことにあるんです。
ここでは、60代からでも始められる、資産運用と副収入という2つの道について、前向きな視点でお話ししていきますね!
資産運用で未来の自分を応援しよう
「資産運用」と聞くと、なんだか難しそう、リスクが怖そう、そんな風に思っちゃいませんか?
でも、焦らなくても大丈夫。大切なのは、無理なく、自分のペースで始めることなんです。
なんといっても目を引くのが、2024年からスタートした新NISAです。これは、少額から始められて、しかも利益に税金がかからないという、私たちにとって、まさに心強い味方なんです。
新NISAの魅力
- 非課税期間が無期限
- これまでは期間が限られていましたが、新NISAは一生涯、非課税で運用できます。
- 投資枠が大幅に拡大
- 毎年使える投資枠が大幅に増え、より多くの資金を非課税で運用できるようになりました。
いつでも引き出し可能: 好きな時に現金として引き出せるので、いざという時にも安心です。
「積み立て」という形で、毎月少しずつ投資を続けていけば、気づいたらまとまったお金になっていた、なんてことも夢ではありません。無理のない金額から始めて、コツコツと未来の自分を応援してみましょう!
副収入で、毎日をもっと楽しく
もう一つの選択肢は、「副収入」です。60代からの副収入は、単にお金を稼ぐだけでなく、新しい趣味を見つけたり、社会とのつながりを感じたりと、心の豊かさにもつながるんです。
得意なことで稼ぐ
これまでのキャリアで培ったスキルを活かしてみませんか?
- ブログやライティング
- 文章を書くのが好きなら、ブログで情報を発信したり、クラウドソーシングでライターとして活動したり。
- オンライン講師
- 趣味や専門知識を活かして、オンラインで誰かに教えることも可能です。
好きなことで稼ぐ
- 趣味のハンドメイド
- 手作りが得意なら、オンラインショップで作品を販売してみましょう。
- オンラインサロンやコミュニティ運営
- 好きなことをテーマに、人と交流する場を作るのもいいですよね。
意外にも、あなたの好きなことや得意なことが、誰かの役に立つことって、すごく多いんですよ。
「こんなこと、誰かにお金をもらっていいのかな?」って思っちゃいません?でも、実は、あなたの経験やスキルは、誰かにとってはお金を払ってでも手に入れたい、価値あるものだったりするんです。
ワンポイントアドバイス
年金だけで不安を感じていたかもしれませんが、資産運用や副収入という新しい道を選ぶことで、未来はもっと明るく、前向きなものになります。
大切なのは、年金に「頼る」のではなく、年金を「支え」に、自分らしい収入のカタチを築いていくことではないでしょうか?
お金を増やすことばかりに目を向けるのではなく、まずは「何にお金を使いたいか」を考えてみましょう。趣味や旅行、家族との時間など、老後に叶えたい夢を具体的にイメージすることで、お金を増やすモチベーションがぐっと高まりますから・・・!
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再雇用・パートで働く人へ|年金と就労を両立するコツ
60代で再雇用やパートという働き方を選んだ方は、年金と収入を賢く両立させることで、経済的な安心感を高められるんです。
「年金をもらいながら働くと、年金が減らされるって聞いたけど…」と不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも、ご安心ください。年金が減額されるのは、年金と給与の合計が一定額を超えた場合に限られるので、働き方次第で上手にバランスをとることが可能なんですよ!
ここで注目すべきは、年金を減らさずに働くための「3つのコツ」があること。このコツを知っているかどうかで、もらえる年金額に大きな差が出ることもあるんです。
1,給与と年金の合計額を意識する
再雇用やパートで働く際に最も重要なのは、給与と年金の合計額を意識することです。厚生年金を受給している場合、在職老齢年金制度によって、収入が多いと年金の一部が停止される場合があります。
しかし、その基準額は「50万円」に設定されているんです。
つまり、年金月額と給与月額の合計が50万円以下なら、年金が減らされることはありません。
大切なのは、この50万円という基準を頭に入れておくこと。
たとえば、あなたの年金月額が15万円だとします。
この場合、給与月額が35万円以下であれば、年金は減額されずに満額もらえるんです。こうして考えると、無理のない範囲で収入を得ながら、年金もちゃんと受け取れるのがわかりますよね。
年金月額 | 給与月額(ボーナス含む) | 合計月額 | 年金カットの有無 |
---|---|---|---|
15万円 | 30万円 | 45万円 | カットなし |
20万円 | 25万円 | 45万円 | カットなし |
15万円 | 40万円 | 55万円 | カットあり |
20万円 | 40万円 | 60万円 | カット |
2,厚生年金の加入条件を活用する
パートやアルバイトで働く場合、厚生年金に加入するかどうかでも、年金の受け取り方が変わってきます。
厚生年金の加入条件は、「週の労働時間が20時間以上」や「月額賃金が8.8万円以上」など、いくつかの基準があります。
つまり、この基準に満たない働き方を選べば、そもそも在職老齢年金の対象にはならないんです。
「え?厚生年金に入らないと、将来の年金が減るんじゃないの?」って思っちゃいませんか?
実は、60代以降の働き方においては、すでに年金受給資格がある方も多いので、必ずしも加入し続けることがベストな選択とは限らないんです。
もちろん、厚生年金に加入すれば将来受け取る年金額は少しずつ増えていきますが、一方で、給与が年金カットの対象になってしまうリスクも出てきます。
だからこそ、ご自身のライフスタイルや経済状況に合わせて、働き方を自由に選べるのが再雇用の大きな魅力なんですよ!
3,働き方を変えてみる
もし年金が減額されるのが嫌だな、という場合は、いっそのこと働き方を変えてみるのも一つの手です。
📌 たとえば、以下のような選択肢もあります。
- 個人事業主になる
- 自分で事業を始めることで、在職老齢年金の対象から外れて、年金を気にせず収入を得られます。
- 厚生年金に加入しない会社で働く
- 厚生年金の適用事業所でない会社や、個人事業主として働けば、年金はカットされません。
「新しいことに挑戦するのもいいかも!」って、ちょっとワク出しませんか?
ワンポイントアドバイス
再雇用やパートの働き方は、自分のペースで働けるのが魅力です。年金と収入を両立させるコツは、「収入を増やしすぎない」というよりは、「収入と年金の合計額を上手にコントロールする」という前向きな考え方を持つことです。自分の描く未来に合わせて、働き方も年金の受け取り方も自由にデザインしてみましょう!




賢く生きるためのヒント|夫婦で考える年金ベストプラン
夫婦で歩むセカンドライフ、年金の受け取り方を二人で話し合ったことはありますか?
夫婦の年金は、互いを支え合うための大切な「チーム戦」なんです。どちらかが早く受け取るか、それとも遅らせるか。その選択一つで、老後に受け取る年金の総額や、いざというときの安心感が大きく変わるんです。
ここでは、そんな夫婦の年金戦略について、いくつかのヒントをお伝えしていきますね。
夫婦で考える「受け取り開始時期」の組み合わせ
夫婦の年金プランを考える上で、最も重要なのは「受け取り開始時期」をどう組み合わせるかです。
もちろん、お二人とも65歳から受け取るのが基本ですが、実はこんな選択肢もあります。
夫は繰り下げ、妻は繰り上げ
この組み合わせは、夫の年金が元々多く、妻の年金が少ない場合に有効です。夫の年金を70歳まで繰り下げて大幅に増額し、その間の生活費を妻の繰り上げ年金と貯蓄で補うという方法です。このプランのメリットは、将来的に高額な年金収入を確保できるため、長生きしたときの安心感が得られることです。
夫は65歳、妻は繰り下げ
夫が65歳から年金を受け取り、妻が70歳まで繰り下げます。このパターンは、夫の年金で当面の生活費を賄い、将来の年金収入を増やしたい場合に適しています。また、妻の方が長生きする傾向にあるため、妻の年金を増額しておくことで、万が一の場合の生活の安定につながるというメリットもあります。
二人とも繰り下げ
夫婦で協力して70歳まで働き、年金を大幅に増やして受け取るプランです。この場合、二人分の年金が大幅に増えるため、老後の暮らしに大きなゆとりが生まれます。
プラン名 | 夫の受給開始年齢 | 妻の受給開始年齢 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
夫繰り下げ・妻繰り上げ | 70歳 | 60歳 | ・生涯の年金総額増が期待できる ・夫が先に亡くなった場合も、遺族年金と合わせ安心 ・万一の備えにもなる | ・当面の収入減に備える必要あり |
夫65歳・妻繰り下げ | 65歳 | 70歳 | ・当面の生活費は安定 ・長生きする妻の年金が増えるため安心 | ・将来の収入増額は抑えめになる |
二人とも繰り下げ | 70歳 | 70歳 | ・老後の生活資金に大きなゆとりが生まれる ・生涯の年金総額を最大化できる | ・70歳までの生活資金を十分に準備する必要あり |
夫婦で話し合うことの重要性
年金プランを考える上で、何よりも大切なのは、お互いの健康状態やライフプランについて正直に話し合うことです。
「健康に自信があるから、二人とも繰り下げてみようか」「将来は海外旅行に行きたいから、早めに年金をもらって楽しもうか」など、お二人の希望をすり合わせることが、後悔のない選択につながるはずです。
遺族年金のことも忘れずに
忘れてはならないのは、遺族年金のこと。
夫が先に亡くなった場合、妻は遺族年金を受け取れますが、自分の老齢年金とのどちらかを選択することになります。この時、もし夫が年金を繰り下げていた場合、より高額な遺族年金が受け取れるため、残された家族の生活が守られるというメリットがあるんです。
だからこそ、年金は「もしものとき」まで含めて、二人で考えることが大切なんですよ!
ワンポイントアドバイス
夫婦の年金プランは、どちらか一方が考えるものではありません。大切なのは、お二人が納得のいく「お互いを思いやるプラン」を一緒に見つけることです。そのためには、まずはコーヒーでも飲みながら、将来どんな暮らしをしたいか、自由に語り合ってみることから始めてみましょう!
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損しないために知っておくべきこと|年金制度の注意点と盲点
年金の受け取り方を考えるとき、「損をしたくない!」という気持ちになりますよね。
そこで、見落としがちな年金制度の注意点や盲点を知っておくことが、将来の安心感につながるんです。
実は、知っているだけで得をする情報や、知らないと後で後悔することになりかねない落とし穴がいくつか存在するんです。
ここでは、後悔しない選択をするために、ぜひ知っておいてほしい3つのポイントをお伝えしていきます。
1,繰り上げ受給のデメリット|生涯の減額と他の年金への影響
年金を早く受け取れる「繰り上げ受給」は、一見すると便利に思えますが、注意すべき点がいくつかあります。
年金額は生涯減額される
一度繰り上げ受給を選択すると、減額された年金額が一生涯変わらないことが大きなポイントです。たとえば、60歳から受け取り始めると、年金は30%も減額されてしまいます。たとえ長生きしたとしても、この減額率は元に戻らないんですよ。だからこそ、本当に今すぐ年金が必要なのか、よく考えることが大切なんです。
他の年金がもらえなくなる可能性
実は、繰り上げ受給は、障害年金や遺族年金の受け取りに影響を与える場合があります。たとえば、繰り上げ受給を開始した後に病気やケガで障害状態になった場合、障害年金がもらえなくなることがあるんです。また、遺族年金と両方をもらえなくなるケースもあるので、これらのリスクも考慮しておく必要があります。
2,「加給年金」や「振替加算」の盲点
会社員や公務員として長く働いてきた方は、「加給年金」や「振替加算」という特別な年金が受け取れる可能性があります。しかし、これも受け取り方によっては損をしてしまうケースがあるんです。
加給年金
これは、厚生年金に20年以上加入している人が65歳になったとき、扶養している配偶者や子供がいる場合に、加算される年金のことです。ただし、配偶者が65歳になると、加給年金は支給停止となり、代わりに配偶者自身の年金に「振替加算」という形で上乗せされる仕組みになっています。
ここで注意すべきは、夫が年金を繰り下げて70歳から受け取る場合、65歳になった妻に加給年金が支給されません。この空白期間の収入減をどう補うか、事前に考えておくことが重要です。
振替加算
振替加算は、配偶者の年金に上乗せされるものですが、実は対象とならないケースがあります。たとえば、配偶者が厚生年金に20年以上加入していたり、老齢厚生年金を受けている場合、この加算は受けられません。知らないうちに、この加算がもらえないってこと、意外と多いんです。
3,「年金請求書」を提出しないと年金はもらえない
当たり前のことのように聞こえますが、年金は自分で請求しないと受け取れません。
「年金請求書」は、受給開始年齢に到達する3ヶ月ほど前に送られてきますが、これを提出しなければ、いつまで経っても年金は振り込まれないんです。
「いつでももらえるから、まだいいや」と放置してしまうと、年金をもらいそびれてしまうことに。
ただし、年金には時効があり、5年以上さかのぼって年金を受け取ることはできません。
だからこそ、忘れずに手続きすることが、賢く年金を受け取るための第一歩なんです。
ワンポイントアドバイス
年金制度は複雑に思えますが、一つひとつのルールを理解すれば、決して怖いものではありません。特に、ご自身の働き方や家族構成に合わせた注意点を把握しておくことが大切です。まずは、ご自身の年金記録や受給見込み額を「ねんきん定期便」で確認してみましょう。これを見るだけでも、将来の選択肢がぐっと広がるはずですよ!




後悔しない選択のために|年金受け取りの最適タイミングとは
結局、「年金って、いつから受け取るのが一番いいの?」と悩みますが・・・。でも、自分の将来に寄り添った年金の受け取りをしたいものですよね!
最適なタイミングとは?基本の考え方
年金の受け取り開始年齢は、原則65歳。でも、実は60〜75歳の間で、自分に合った時期を選べるんですよ!
- 60歳から受給:早めにもらえるけれど、最大30%減額
- 65歳から受給:基準額を満額で受給
- 70歳以降に繰り下げ:年金額が最大42%増額されることも
そう考えると、「今すぐ必要か」「長生きのリスクに備えたいか」で選ぶことが大切になりますね。
タイミング別|こんな人におすすめ!
受給開始年齢 | 向いている人のタイプ | ポイント |
---|---|---|
60歳〜64歳 | 働けない・早めに資金が必要な方 | 減額はあるが、早くから生活費を確保できる |
65歳 | 平均的な収入と健康状態の方 | 標準的な受け取りでバランスが良い |
66歳〜75歳 | 健康で働き続けられる方 | 増額される分、生涯受給額が多くなる可能性 |
実はこの選択、一度始めると変更できないのがポイントなんです。だからこそ、しっかりと将来の見通しを立てておきたいですよね!
年金の受け取りで失敗しないためのヒント
- 貯金や資産があるかを見直してから決める
- 再雇用やパート勤務を視野に入れる
- 配偶者の年金や収入も合わせてシミュレーションする
つまり、自分の「働き方」と「暮らし方」に合わせたタイミングを選ぶのが正解なんです。焦らなくてもいいんですよ。あなたにとっての“ベストなタイミング”は、ちゃんとありますからね!
だから安心して、一歩ずつ考えてみましょう。それが、未来の安心につながる第一歩になるはずです。
ワンポイントアドバイス
年金の受け取り時期は、人生設計における大きな分岐点です。早く受け取る安心か、繰り下げて増額を狙うか。 それぞれの働き方・貯蓄・健康状態に応じて、ベストな選択肢は人それぞれ。だからこそ「なんとなく」で決めるのではなく、知識を持って主体的に判断することが大切です。この記事で紹介した内容をもとに、あなた自身の生活に合ったタイミングを見つけましょう。後悔のない選択は、今の一歩から始まります。




60代が最適な年金の受け取り時期で よくあるQ&A
60代からの年金は、「いつ受け取るか」で受給額が大きく変わる重要なテーマ……。早めに受け取れば生活の安心感につながりますし、繰り下げれば将来の受給額アップが見込めます。
どちらが良いかは、その人のライフスタイルや健康状態、働き方次第。本記事では、厚生年金の仕組みや繰り下げのメリット、就労との両立方法などを幅広くご紹介しました。また、年金だけに頼らず、資産運用や副収入を組み合わせることで、より柔軟で安心できる60代の暮らしが実現できます
情報を知っているか知らないか、それだけで将来のゆとりが変わります。ぜひ、自分にとってベストな選択を見つけるきっかけにしてください。