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エンディングノートに書くべきこと|家族が助かる重要ポイント

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エンディングノートに書くべきこと|家族が助かる重要ポイント

もしもの時、家族が困らないように……。それが「エンディングノート」を書く最大の目的です・・。
残された人に迷いや負担をかけないために、自分の想いや情報をあらかじめ整理しておくことは、“やさしさのカタチ” なんですね! そして、それは決して「終わりの準備」ではなく、「これからをより良く生きるための整理」なのです・・。

本記事では、そんなエンディングノートに書くべき重要ポイントをやさしく解説…。家族への思いやりを形にする、前向きな一歩を踏み出しましょうね!

目次

エンディングノートとは|家族への“思いやり”を形にするノート

エンディングノートって、そもそも何?

終活と聞くと、「大変そう」「まだ早い」なんて感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、エンディングノートは、未来の不安を取り除くための、家族への優しさと感謝を形にするツールなんです。決して“最期の準備”というネガティブなものではなく、「これからの人生をより良く生きるためのロードマップ」と捉えてみてはどうでしょうか!

私たちが元気なうちは、自分の意志を自分で伝えることができます。しかし、もし突然それができなくなったら…。ご家族は、あなたの想いを知るすべがなく、途方に暮れてしまうかもしれません。心得ておきたいのは、エンディングノートは法的な効力はないものの、生前のあなたの確かな「声」になるということなんですよ!

なぜ今、エンディングノートが必要なの?

「まだ元気だから大丈夫」と思っていても、人生は何が起こるかわかりませんよね。実は意外なことに、エンディングノートは、ご自身の「今」を見つめ直す良い機会にもなるんです…。

  • あなたが大切にしていることは何?
  • どの病院でどんな治療を受けたい?
  • 銀行口座の場所や、パスワードは?

など、日頃なかなか話さないけれど、いざという時に必要となる情報が、この一冊に集約されるわけなんです・・。

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項目エンディングノートがない場合(ご家族の負担)エンディングノートがある場合(ご家族のメリット)
医療・介護どの治療を望んでいたのかわからず、苦しい選択を迫られるかもしれませんね。あなたの明確な意志を尊重した選択ができるはずです。
財産・手続き口座や保険の有無が不明で、手続きが非常に煩雑になるものです。必要な情報が一目でわかり、スムーズに手続きが進みます。
心のケア故人の想いがわからず、「これで良かったのか」と後悔しがちですよね。感謝のメッセージを受け取ることで、心の支えになるはずです。

そう考えると、ご家族への“究極の思いやり”とも言えるのではないでしょうか。

エンディングノートと遺言書との違い

📌 「終活=遺言書」というイメージがありますが、役割が異なります。

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種類目的法的な効力記載できる内容
エンディングノート想いと情報の伝達、自己の整理なし(あくまで参考)医療・介護の希望、葬儀の希望、財産情報、家族へのメッセージなど全般
遺言書財産の分配方法の指定あり(法律に基づき作成した場合)誰に何をどれだけ相続させるかといった法的な効力を持つ事項

そこで浮かび上がるのは、エンディングノートは「自由な形式で、心の内側まで書ける」という最大の魅力です。法的効力がないからこそ、堅苦しく考えずに、あなたの素直な気持ちを綴ってみましょうね!

ワンポイントアドバイス

「エンディングノート」なんて言葉、聞いたことはあっても、必要に迫られるまで中身のことなんてまったくわかりませんよね。
そこで、まずざっくりご理解いただきたいのは、エンディングノートは「自分の死」について書くものでないといういこと…。むしろ「残された家族の未来」を優しく照らす灯りだと思っていただきたいのです。

だから、形式にこだわるよりも、ご自身の言葉で「ありがとう」の気持ちを綴ることが、何よりのご家族への安心につながる、ということみたいですよ!「これだけは家族に知っておいてほしい」という最重要項目(連絡先、財産、医療の希望など)から、肩の力を抜いて始めてみましょう・・。そして何より、「これは家族のためなんだ」というポジティブな気持ちで取り組むことが、長続きの秘訣なんですね!

エンディングノートを作りたいと考えている60代シニア男性

基本情報と連絡先|もしもの時にすぐ役立つ第一章

エンディングノート作りをスタートするにあたって、最初に書きたいのが、「基本情報」と「緊急連絡先」です。
ご家族であっても意外と知らないのが、あなたの細かな個人情報や、本当に困った時に頼れる連絡先だったりしませんか? 特に一人暮らしの方や、ご家族と離れて暮らしている方にとっては、この情報の「見える化」が、何よりも重要なセーフティネットになるんです…。

緊急時に「迷子」にならないための住所録

もしもの時、ご家族は病院や役所とのやり取り、親戚への連絡など、さまざまな手続きに追われます。考えておきたいのは、「誰に、何を、どんな順番で連絡すればいいか」が整理されているかどうかです。
なかでも際立つのは、「かかりつけ医」や「キーパーソン」の情報です。これは、あなたの健康状態や生活をよく知る人を、ご家族にスムーズに引き継ぐための、大切な橋渡し役になってくれるんですよ!

📌 具体的にリストアップしたいのは、次のような項目です。

  • あなたの基本情報:氏名、本籍、現住所、血液型、健康保険証番号など
  • ご家族の連絡先:配偶者、お子様など、緊急性の高い連絡先
  • 親戚の連絡先:遠方に住む親戚、特に密な付き合いのある方々
  • かかりつけ医の情報:病院名、電話番号、診療科目、担当医の名前
  • 親しい友人の連絡先:精神的なサポートを頼める友人やキーパーソン

住所録を整理して、手続きをスムーズに

普段の生活の中では意識しないけれど、急に必要になるのが各種の専門家の連絡先です。特に、死亡後の手続きや相続について、ご家族が一人で対応するのは非常に大きな負担になります。そこで、あなたの代わりにサポートしてくれる「プロの連絡先」をまとめておくと、ご家族は安心ですよね!

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専門家の種類どんな時に必要?記載しておきたい情報
かかりつけの弁護士/司法書士相続、遺言、不動産登記などの法的な手続きが必要なとき事務所名、担当者名、電話番号、相談内容の概要
税理士/会計士確定申告、相続税の相談、事業の承継などが必要なとき
事務所名、担当者名、電話番号、相談内容の概要
お付き合いのある葬儀社葬儀の相談や手配をすぐに進めたいとき会社名、担当者名、電話番号、生前の相談内容(あれば)

要するに、これらの情報を一元化することで、ご家族が「どこに聞けばいいか」で迷う時間を、大幅に短縮できるというわけです。小さな選択が、大きな変化につながるんです。

ワンポイントアドバイス

この基本情報欄って、緊急時にご家族の「パニック」を最小限に抑える、最強のセーフティネットなんです。特に、親族や友人の連絡先だけでなく、かかりつけ医や信頼している弁護士・税理士さんの情報を書いておくと、その後の手続きが驚くほどスムーズになりますから・・。

万が一の場合でも、ご家族が「誰に助けを求めればいいか」を瞬時に判断できる地図になるわけです。だから、年に一度は情報を確認して、変更がないかチェックすることも、ちょっとしたポイント!小さな更新が、大きな安心につながりますよ・・。

エンディングノートを作り始めた60代シニア夫婦

医療と介護の希望|「自分らしい最期」を叶えるために

私たちが最も大切にしたいのは、「自分の人生を、自分らしく最後まで生き抜く」こと・・。人生の最終段階で、自分の意志を伝えられなくなったとき、ご家族は非常に重い決断を迫られることになります。
そんな時重要視したいのは、「あなたの希望」という確かな道しるべ・・。事前にあなたが「どう生きたいか」「どこで過ごしたいか」を書いておくことで、ご家族はあなたの想いを尊重し、自信を持って決断できるはずなんです…。

どんな治療を受けたい?:命の尊厳に関わる選択

現代の医療は日々進歩していますが、延命治療には様々な選択肢があります。どこまで治療を望むのか、痛みをどうコントロールしたいのか、自分の価値観を明確に記しておくことが非常に大切なんですよ!具体的に考えておきたいのは、次のような項目です・・。

  • 延命治療に対する考え:人工呼吸器の使用、胃ろうの造設など、どこまで延命を望むか
  • 緩和ケアの希望:痛みや苦痛を和らげるためのケアを重視するか
  • 輸血や臓器提供の意思:拒否または希望の有無
  • かかりつけ医・希望する病院:最期を迎えたい場所や、信頼している医師の存在


特に目を引くのは、臓器提供の意思です。ドナーカードを持っていても、ご家族が知らないと、緊急時に意思が尊重されないケースもあります。エンディングノートにも記しておくことで、より確実にあなたの希望が伝わるわけです。

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意思表示の項目家族が迷いがちな点ノートに書くべきこと(例)
延命治療本人がどこまで望んでいたか不明で、決断に苦しむ「自然な形で最期を迎えたい」「苦痛を取り除く治療を優先してほしい」
場所の希望病院で看取るべきか、自宅で看取るべきか「住み慣れた自宅で過ごしたい」「○○病院の緩和ケア病棟を希望する」

どんな介護を受けたい?:日々の生活の質

そして、病気だけでなく、要介護状態になった時の希望も重要です。そこで明らかになるのは、あなたがどんな環境で、誰に、どんなサポートを受けたいかという、日常の「安心」への願いです。

  • 介護の希望場所:自宅(訪問介護)、介護施設(種類も)、それ以外の希望
  • 誰に主に介護してほしいか:配偶者、子ども、専門のヘルパー
  • 特に気を付けてほしいこと:食事の好み、生活習慣、ペットの世話など

言い換えれば、これは「未来のあなたを大切にする方法」を具体的にご家族に伝えるということなんです。だから、安心して一歩踏み出してみてくださいね。

ワンポイントアドバイス

この項目は「終末期医療」について話し合うための、非常に大切なスタート地点になります。つまり、ご自身の希望を書くておくことで、いざという時、ご家族が「この決断で良かったのだろうか」と悩む重荷をそっと軽くしてあげられるってことなんです。

延命治療のことだけでなく、「どこで過ごしたいか」「どんな音楽を聴きたいか」といった、日々のささやかな願いも書き添えておくことも、ちょっとしたポイント…。。それが、あなたらしい最期を叶えるための、優しく力強いメッセージになるはずです。だから、あなたのペースで、素直な気持ちを綴ってみましょうね。

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財産と相続の整理|家族が迷わないように可視化しよう

財産の話となると、「なんだか生々しいな…」と感じるかもしれません・・。でもこれはご家族が将来「争続」という悲しい道に進まないための、あなたの優しさなんです。財産整理は、過去の自分の頑張りを振り返り、未来のご家族の平和を守るための、前向きな「棚卸し」作業だと思ってみましょう!

驚くべきことに、ご自身の財産全体像を正確に把握している方は、意外と少ないんですよ!

そこで浮かび上がるのは、エンディングノートを活用して、目に見える形に「可視化」する重要性です。これにより、ご家族はあなたが何をどれだけ持っていたかを一目で理解でき、相続手続きをスムーズに進められるはずです。つまり、小さな一歩がすごく大事なんです。

「何を、どこに、どれだけ」があるかを把握する

相続手続きでご家族が最も困るのは、「故人の財産がどこに、どれくらいあるのか分からない」という状況です。たとえ少額であっても、家族にとっては大切なものですし、発見されないままになってしまうのはもったいないですよね。
もちろん、エンディングノートに記載しても法的な遺言としての効力はありませんが、ご家族への「情報提供」としては最高のツールになるという点なんです。これをきっかけに、ご自身の財産をしっかりと把握し、「もしもの時、家族が困らないリスト」を作成してみましょうね!

📌 具体的にリストアップしたい「プラスの財産」と「マイナスの財産」は次の通りです。

  • プラスの財産(資産)
    • 不動産(自宅、土地など)の所在地や登記情報
    • 銀行、証券会社などの金融資産(詳細は次章)
    • 生命保険、個人年金保険の情報(詳細は次章)
    • 貴金属、骨董品などの高価な動産(保管場所も)
  • マイナスの財産(負債)
    • 借入金(住宅ローン、車のローンなど)の残高や連絡先
    • 未払いの医療費、税金などの債務

複雑になりがちな不動産・負債情報の整理

なかでも際立つのは、不動産や借入金(ローン)です。これらは金額が大きく、手続きも複雑になりがちですよね。ご家族がスムーズに次のステップに進めるよう、以下の情報を整理しておきましょう。

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財産の種類なぜ整理が必要?記載しておきたいポイント
不動産(土地・建物)登記簿謄本などが探しにくい。固定資産税の支払いがある所在地、固定資産税の納税通知書の保管場所、評価額(大まかでOK)
借入金・ローン家族が知らないうちに負債を背負ってしまうリスクがある。金融機関名、借入目的、現在の残高、返済口座、連絡先

財産の分配希望は、あくまで「参考」として

エンディングノートに「〇〇にすべてを譲りたい」と書いても、それは法的な効力を持つ遺言書とは異なります。しかし、あなたの「こんな風にしてほしい」という希望は、ご家族間の話し合い(遺産分割協議)の際に、重要な参考意見になるはずなんですよ!

  • 家族への希望:「実家の土地は長男に…」「愛用の品は孫に形見として…」など、あなたの想い
  • 遺言書の有無と保管場所:もし正式な遺言書があれば、その保管場所を明記

あなたの希望を知っておくだけで、ご家族が安心して相続手続きを進められるということですよね!

ワンポイントアドバイス

この「財産リスト」は、争族(あらそいぞく)という悲しい事態を未然に防ぐためのお守りのようなものなんです。一般的に、資産の大小に関わらず、「何がどこにあるか」が不明瞭なことこそが、家族のトラブルの種になりがちなんですよね! 

具体的には、財産の情報そのものだけでなく、銀行の通帳、権利書、保険証券などの「重要書類」がどこにまとめてあるかを記しておきましょうね…。「書斎の〇〇の引き出し」や「金庫の暗証番号」など、具体的な場所を書いておくことが、ご家族にとって最も助かるポイントになりますから・・。

また、負の財産、つまり借入れやローンなども正直に書き残すことが、残されたご家族への最大の誠意と安心につながりますよ・・。

子供達に迷惑をかけないようにエンディングノートの重要事項をまとめている60代女性

保険・年金・口座情報|スムーズな手続きを支える重要項目

実は意外なことに、配偶者でさえ加入している保険の種類や、全ての銀行口座を正確に把握していないケースが多いんですよ!特に、ネット銀行や古い口座などは、放置されてしまうこともあります。ここで注目すべきは、これらの情報を可視化することで、「払い忘れ」や「失効」を防ぐことにもつながるという点です…。

生命保険・個人年金:忘れずに請求するためのリスト

もしもの際、ご家族は葬儀費用や当面の生活費に備える必要があります。その時に頼りになるのが、あなたが遺した保険や年金ですよね!しかし、請求期限が設けられているものもあるため、ご家族がすぐに気づけるようにしておくことが非常に重要です。

何よりも重要なのは、「どこの保険会社に、どんな種類の保険に、誰が受取人になっているか」を明確にすることです。リストアップしたい主な情報は以下の通りです。

  • 保険会社名と連絡先:契約書に記載の電話番号
  • 保険の種類:生命保険、医療保険、個人年金、学資保険など
  • 証券番号:手続きに必須の情報
  • 受取人名:誰が保険金を受け取る人か
  • 保険証券の保管場所:重要書類がどこにあるか
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保険の種類なぜ整理が必要?記載しておきたい特記事項(例)
生命保険死亡保険金は、家族の当面の生活を支える大切な資金源です。「特約で入院保険金も出る」「受取人は配偶者」
個人年金途中解約の有無、積立金額など、資産状況を把握できます。「解約する予定はない」「〇歳から年金を受け取れる」

銀行・証券口座:休眠口座化を防ぐために

現代では、一人で複数の銀行や証券会社を利用している方が多いですよね。まず知っておいてほしいのは、亡くなった方の口座は、相続手続きが完了するまで原則「凍結」されてしまうという点です。ご家族が口座の存在を知らないままだと、その口座は休眠口座となってしまい、手続きがさらに煩雑になる可能性があります。

  • 金融機関名(銀行、信用金庫、証券会社など)
  • 支店名と口座の種類:普通、定期、投資信託など
  • 口座番号:すべて
  • 名義人:本人名義か、家族との共同名義か
  • キャッシュカードの保管場所、暗証番号(※)
  • ネットバンキングのログイン情報(※)

※注意点:暗証番号やパスワードは、セキュリティ上、ノートに直接書くよりも、「○○の封筒に保管している」「ヒントのみ記載する」など、保管場所を記す程度に留める方が安心ですよ!

ワンポイントアドバイス

これらの情報は、ご逝去後にご家族が直面する煩雑な「事務手続き」を、劇的にスピードアップさせる鍵だということです。だから、銀行口座の支店名や暗証番号のヒント、そして生命保険の「証書番号」といった、普段意識しない詳細情報を一つ一つ書き残しておくことなんですよ・・。

言うまでもなく、ご家族は悲しみの中でこれらの手続きを進めるわけですから、情報を一箇所に集約しておくというあなたの配慮が、何よりの助けになるわけです。つまり、この整理こそが、ご家族への最も実用的な愛の形と言えるのです。

生命保険や個人年金

葬儀やお墓の希望|感謝を伝える“最後のメッセージ”

葬儀やお墓は、あなたの人生の締めくくりであり、ご家族が最後にあなたへの感謝と別れを伝える大切な儀式となります…。そして、葬儀に関する決定は、ほとんどの場合、故人が亡くなってからわずか数日のうちに、心身ともに疲弊したご家族が決めなければならないという現実があります、だからこそ、具体的な希望をエンディングノートに記しておくことは、ご家族への計り知れない「安心」という名の贈り物になるんですね・・・

どんな形で送られたい?:葬儀のスタイルの希望

「形式にこだわらないでほしい」「派手に送ってほしい」など、葬儀のイメージは人それぞれですよね。ご自身の希望を明確にしておくことで、ご家族は迷うことなく、あなたらしいお別れを実現できるはずです。事前に予算や参列者の範囲まで伝えておくと、ご家族の金銭的・精神的な負担がぐっと軽減されますよ!

  • 葬儀の形式:一般葬、家族葬、一日葬、直葬(火葬のみ)など
  • 規模の希望:参列者は親族のみで、など
  • 宗教・宗派:宗派の有無、お寺や教会の連絡先
  • 費用について:予算の上限、既に積立がある場合はその情報
  • 遺影写真:使用してほしい写真の指定と保管場所
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決定事項家族が迷いがちなことノートに書くべきこと(例)
場所・業者どの葬儀社に頼むべきか、すぐに判断できない「生前契約した○○葬儀社で」「近所の○○寺でお願いしたい」
祭壇・BGM故人が好きなものやこだわりが分からない「祭壇は花で飾ってほしい」「BGMはクラシックの○○を流してほしい」

どこで眠りたい?:お墓と供養の希望

最近では、伝統的なお墓だけでなく、永代供養、樹木葬、散骨など、供養の方法も多様化しています。ご家族が将来にわたって負担なく供養を続けられるよう、あなたの希望と現状の情報を整理することの重要性です。

  • 既にお墓がある場合
    • 所在地、管理者(寺院名など)、管理費の支払い状況
  • 希望する供養方法
    • 継承するお墓
    • 永代供養墓(合葬、個別など)
    • 樹木葬、海洋散骨
    • 手元供養(分骨)
  • ペットとの供養の希望
    • もしあれば、一緒に埋葬したいかなど

お墓は未来の家族のよりどころになるものです。あなたの希望を伝えることで、家族は安心して未来の供養を選べるというわけです。

ワンポイントアドバイス

この項目が「あなたの望み」だけでなく、「ご家族への感謝を伝える場」でもあるという点です。例えば、葬儀の規模や形式の希望だけでなく、「参列してくれた人に、こんなお礼を伝えてほしい」といった細やかな心遣いを書き残しておくと、ご家族は「最期の希望を叶えられた」という安心感を得られるはずなんです。また、費用面についても具体的に言及しておくことで、残された家族の経済的な不安を減らせるという側面もあります。遠慮せず、あなたの感謝と希望を正直に、そして優しく綴ってみてはいかがでしょうか?

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デジタル遺品・SNSの整理|現代だからこそ必要な準備

昔は「財産=目に見えるもの」でしたが、今はスマートフォンやパソコンの中に、私たちの大切な記録や、時に経済的な価値を持つ情報が詰まっている時代・・・。ところが、あなたのスマホやPCのパスワードをご家族が知らないために、大切な写真や、解約すべきサブスクリプションがそのままになってしまうケースが急増しているんです・・。

アクセスできずに困る!デジタル資産の「鍵」

デジタル遺品の最大の曲者は、ログイン情報(IDとパスワード)がなければ、ご家族はアクセスすらできないという点です。ご家族が困らないように、そして悪用されるリスクを避けるためにも、以下の情報を整理しておきましょう。

  • パソコン・スマートフォンのロック解除情報
  • 主要なメールアドレスとパスワード
  • ネット銀行・ネット証券のログイン情報:特に財産に関わるものは最重要
  • サブスクリプション・有料サービスのリスト:定額課金サービスなど、解約が必要なもの

特に目を引くのは、定額課金サービスです。あなたの死後も自動で引き落としが続いてしまい、ご家族が気づかず損をしてしまう可能性があります。だからこそ、何に毎月お金を払っているかをリスト化しておくことが鍵になるんですよ!

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デジタル資産の種類家族が困る点ノートに書くべき希望(例)
写真・動画膨大すぎて探し出せない、PCがロックされている「○○フォルダの写真は家族と共有してほしい」
SNSアカウント本人の意向が分からず、放置すると乗っ取りリスクも
「Facebookは思い出として残したい」「X(旧Twitter)は削除してほしい」

SNSアカウントの整理:あなたの「想い」をどう残すか

今の時代、FacebookやInstagramなどのSNSは、友人との大切な交流や、個性そのものが詰まった居場所なっている場合もあります。そんな時、自分のアカウントを「残す」のか「削除する」のかという、精神的な判断も必要になります。ご家族が勝手に決めるのではなく、あなたの意志を尊重できるように、希望を記しておきましょうね!

  • アカウント名と利用しているSNSの種類
  • アカウントをどうしてほしいか
    • 削除を希望:きれいに幕を引きたい
    • 思い出として保存・非公開化:家族や友人が見られるようにしたい(※SNS側の規定を確認)
    • 家族に引き継ぎを依頼:感謝のメッセージを投稿して終了してほしい

デジタルな世界をどう扱ってほしいかという希望は、ご家族への最後のプライバシーに関する配慮なんです。

ワンポイントアドバイス

ご存知でしょうか? 現代ではこの「デジタル遺品」こそが、最も処理に困る厄介な問題になりがちなんです…。放置するといつまでも料金が発生したり、プライバシーの問題につながったりする可能性があるからこそ、ご家族に迷惑をかけないための最重要項目とも言えるんですよ。だから、今すぐすべてを整理しなくても、せめて「パスワード管理の場所」だけでも記しておくところから始めてみましょうね。

そんなパスワードですが、エンディングノートに直接書くことに抵抗がある方も多いですよね。そこで、「デジタル遺品管理」と書いた専用の封筒を用意し、その中に紙でパスワードをまとめて入れ、その封筒の保管場所だけをエンディングノートに記載する方法がおすすめです!セキュリティを保ちつつ、緊急時にご家族を助けられますから・・。

デジタル遺品やSNSの情報やパスワードなどを、エンディングノートに記載

家族へのメッセージ欄|感謝と未来への想いを残すページ

エンディングノートの最後のページ、それはまさに「愛と感謝を伝えるゴールデンタイム」です。これまでの項目で、あなたはご家族のために、たくさんの情報と手続きの道しるべを残してきました。でも、このメッセージ欄だけは、手続きや義務を一切忘れ、「あなたの心」をありのままに書き残すための特別な場所なんですね!

何よりも重要なのは、ご家族が「心のよりどころ」としてこのメッセージを必要としているということです。葬儀が終わって、日常が戻ってきた時、ふと開いたノートにあなたの温かい言葉があれば、ご家族の心はどれだけ安らぐでしょうか。言い換えれば、これは時を超えた、最高のラブレターだと思いませんか?

感謝の気持ちをストレートに伝える

日頃は照れくさくて言えない「ありがとう」や、子育てや夫婦生活の中で伝えきれなかった想いを、この機会にストレートに伝えてみましょう。具体的な内容は、以下のポイントを参考に、あなたの言葉で自由に書いてみましょうね!

  • ご家族への感謝:配偶者、子ども、孫、それぞれの存在への感謝の言葉
  • 思い出のエピソード:楽しかった旅行、心に残る出来事など、共有したい思い出
  • 謝罪の言葉(もしあれば):過去の誤解や、言えずにいた「ごめんね」
  • あなたが大切にしていた教訓や価値観:これからご家族に引き継いでほしい想い
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誰に向けて書くか
書いておきたいメッセージのテーマ(例)家族の反応(きっとこうなるでしょう!)
配偶者へ「最高の人生をありがとう」「これからも楽しんで」あなたの深い愛情に触れ、心が温かくなるはずです。
子どもたちへ「自信を持って生きて」「あなたたちの未来を応援している」生きる勇気と、前向きな気持ちを受け取ってくれるでしょう。
友人へ「長い付き合いに感謝」「どうか元気で」あなたとの楽しい思い出を、いつまでも大切にしてくれるはずです。

未来へのエールと願いを込めて

メッセージ欄は、過去への感謝だけでなく、未来のご家族を明るく照らすための「エール」を送る場所でもあります。あなたが旅立った後も、ご家族が前向きに生きていけるような、希望に満ちた言葉を残しましょう・・・。

  • ご家族の健康と幸福への願い
  • 「私のことは心配しないで」という安心のメッセージ
  • 趣味や好きなことの継続を勧める言葉
  • 家族間の絆を大切にしてほしいという願い

あなたが最後に残す言葉は、ご家族にとって「生きるエネルギー」になるということなんです。

ワンポイントアドバイス

このメッセージ欄こそが、エンディングノートの真の価値かもしれません。なぜなら、ここに綴られる「愛しているよ」「ありがとう」というシンプルな言葉は、どんな財産よりも価値のある、ご家族にとってかけがえのない宝物になるからです・・・。

心がこもるポイントは、かしこまらず、普段伝えられない心からの感謝の気持ちや、残された家族への未来への期待を、そのままの言葉で書き記すことです。つまり、これは手続きの書類ではなく、永遠に響き続けるあなたの声になるわけです。だから、一番気持ちが穏やかなときに、優しくペンを進めてみましょう・・!

孫と仲良く遊んでいる60代シニア夫婦

エンディングノートに書くべきことで よくあるQ&A

エンディングノートはいつから書き始めればいいですか?

思い立ったときが最適なタイミングです。元気なうちに書くことで、より前向きに整理できます。

エンディングノートと遺言書はどう違うのですか?

エンディングノートは想いや情報を伝えるノート、遺言書は法的効力のある書類です。

書くときに決まった形式はありますか?

ありません。市販のテンプレートを参考に、自分に合った内容で自由に書けます。

どんな情報から書き始めるのがおすすめですか?

まずは基本情報や連絡先など、家族がすぐに役立てられる部分から始めましょう。

医療や介護の希望はどんなことを書けばいいですか?

延命治療の希望や介護をお願いしたい人など、あなたの意思を明確に記しておきましょう。

財産の整理はどの程度詳しく書くべきですか?

預貯金・不動産・貴重品など、場所や名義が分かる程度にまとめると家族が助かります。

相続に関する内容も書いていいのですか?

はい。ただし、法的効力はないため、正式な遺言書を併用するとより安心です。

保険や年金の情報はどうまとめればいいですか?

保険会社・年金番号・受取人などを一覧で記しておくと、手続きがスムーズになります。

葬儀やお墓の希望はどこまで書くべきですか?

宗教・規模・希望する場所など、あなたらしい形を具体的に残すと家族が迷いません。

デジタル遺品とは具体的に何を指しますか?

SNSアカウント、ネット銀行、スマホの写真やパスワードなど、デジタル上の財産です。

SNSの整理はどうすればいいですか?

アカウント一覧と削除や引き継ぎの希望をメモしておくと安心です。

家族へのメッセージ欄には何を書けばいいですか?

感謝の言葉や伝えたかった想いを自由に書きましょう。家族の心を温かく包みます。

書いたエンディングノートはどこに保管すべきですか?

家族が見つけやすい場所に保管し、存在を伝えておくことが大切です。

書き直したいときはどうすればいいですか?

いつでも自由に更新OKです。気持ちや状況の変化に合わせて書き換えましょう。

書くことが多すぎて不安です。どうすれば続けられますか?

完璧を目指さず、思いついたことから少しずつ書くことが長く続けるコツです。


エンディングノートは、人生の「終わり」ではなく、「これから」を安心して生きるためのノートです。書いておくことで、家族は迷わずに手続きを進め、あなたの想いを正しく受け取ることができます。医療や介護の希望、相続や保険の情報、そして「ありがとう」の言葉・・。そのひとつひとつが、家族を支える“未来への贈り物”になります。

完璧である必要はありません。今日の気持ちを少しずつ書き留めていくことが大切なんですね!
そんなあなたの想いをエンディングノートに託すことで、心の整理ができ、日々がより穏やかに輝いていくことでしょう。
今こそ、「家族のために」「自分のために」、エンディングノートを書き始めてみませんか?

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。😊

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