年金だけで暮らせる?|60代からのリアルな生活設計

当ページのリンクには広告が含まれています。
年金だけで暮らせる?|60代からのリアルな生活設計

「年金だけで本当に暮らせるのか?」──60代を迎えた今、多くの方が抱えるこの疑問……。漠然とした不安の正体は、正しい情報と具体的な計画で乗り越えることができます。

本記事では、最新の家計調査報告や平均年金額をもとに、リアルな生活設計のヒントをわかりやすく紹介。さらに、家計管理のコツや副収入のアイデア、節約以上に大切な支出の考え方まで、60代からの人生を安心して楽しむための道しるべをお届けします。

未来は、今の選択で変えられる──その第一歩を一緒に踏み出しましょう。

目次

年金受給額の平均を知ろう|60代の暮らしに必要な目安とは

60代に差し掛かると、「年金だけでやっていけるのかな…」と不安に感じること、ありますよね。そんな時はまず、世間ではどのくらいの年金額をもらっていて、どんな生活をしているのかを知ることで、これからの暮らしをより具体的に描けるようになります・・・! 

生活って指標がないとなかなか実感がわかないもの・・・。だから、まずはリアルな数字を知ることが大切なんですよね!

年金の平均受給額はどのくらい?

📌 下の表は、厚生労働省が公表している年金受給額の平均値を簡単にまとめたものです。

スクロールできます
受給者のタイプ月額の平均年金額(2025年時点)
国民年金(老齢基礎年金)約69,000円
厚生年金(夫婦2人分)約232,000円
厚生年金(単身者) 約150,000円

つまり、厚生年金を受け取れる人でも、夫婦で23万円前後。これが「年金生活のリアル」なんですね。

年金で生活できる?必要な生活費の目安

📌 では、実際に60代の暮らしにはどれくらいの生活費が必要なのでしょうか?

  • 総務省の家計調査によると、高齢夫婦世帯の平均支出は 約25万6千円/月。
  • 単身高齢者の場合でも 月約15万円/月

そう考えると、年金だけでは「ちょっと足りないかも?」と感じる方も多いかもしれませんね。

足りない分をどう補う?

もちろん、足りない分を貯金だけで補うのは不安がありますよね。でも、だからこそ今からできる工夫があります。

  • 支出の見直し(固定費を中心に)
  • 副収入の検討(無理のない範囲で)
  • 生活スタイルの最適化(シンプルライフへ)

年金の平均を知ることは、今後の生活設計における“出発点”なんですよね。
だから、焦らず、自分のペースで暮らしを整えていきましょうね!

年金だけで暮らしていけるのかどうか、とても不安に思っている60代女性

家計調査報告2024から読み解く|シニア世帯の収支バランスとは

年金生活を迎えると、毎月の「収入」と「支出」のバランスが気になってきますよね。そこで参考になるのが、「家計調査報告」なんです。これは総務省が公表しているデータで、シニア世帯のリアルなお金の動きが見えてくるんです。

家計調査からわかるシニア世帯の実態

まずは、2024年版の家計調査(総務省)をもとに、高齢夫婦世帯の平均的な収支バランスを見てみましょう。

📌 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2024年-

スクロールできます
項目(収入)65歳以上の夫婦のみの無職世帯
(夫婦高齢者無職世帯)
65歳以上の単身無職世帯
(高齢単身無職世帯)
社会保障給付225,182121,629
その他収入27,66612,487
実収入252,818134,116
非消費支出-30356-12,647
①可処分所得222,462121,469
項目(支出)65歳以上の夫婦のみの無職世帯
(夫婦高齢者無職世帯)
65歳以上の単身無職世帯
(高齢単身無職世帯)
食料76,35242,085
住居16,43212,693
高熱・水道21,91914,490
家具・家事用品12,2656,596
被服及び履物5,5903,385
保険医療18,3838,640
交通・通信27,76814,935
教育015
教育・娯楽25,37715,492
その他消費52,43330,956
②支出合計256,521149,286
①-②黒字-34,058-27,817

*非消費支出とは、税金や社会保険料など、家計が自由に使えるお金ではない支出のことです。
*教育費は、学校教育や学習塾など、直接的な学習活動にかかる費用のことを指します。一方、教育・娯楽費は、学習活動に加え、博物館や美術館への入場料、学習関連の書籍や教材の購入、習い事の月謝など、教育的な要素を含む娯楽活動や趣味にかかる費用も含まれます。

つまり、平均的な高齢世帯は、約、毎月3万4千円の赤字になっている計算です。こうして見ると、「ちょっと不安…」と感じる方もいるかもしれませんね。

収支の差を埋めるためにできること

でも安心してください。赤字をそのままにする必要はないんですからね!
少しの工夫で改善できることが多いですから・・・。

支出を見直すヒント

  • 固定費(通信費、保険料など)を再検討してみる
  • 食費や日用品を“まとめ買い”より“計画的買い”へ
  • サブスクや会員制サービスの整理

収入を補う工夫

  • 在宅ワークやシニア向けアルバイトの活用
  • 年金以外の収入源を探してみる(例:不用品販売、ポイントサイトなど)

実は、「ちょっと見直すだけ」で変わる家庭も多いんです。すべてを削るのではなく、メリハリのある支出と小さな収入の積み重ねがカギなんですね。

自分のペースで見直していけば大丈夫

家計調査の平均と比べて「うちはちょっと違うな」と思うこともあるかもしれません。でも、それでいいんです。結局大切なのは “自分たちの生活に合ったバランス”を見つけること なんですよ。

実はこの収支バランスを知ることって、これからの暮らしを見つめ直すきっかけにもなるんです。

とても充実した年金生活を送っている60代夫婦

年金だけの生活は可能?|生活費の実例と見直しポイント

実は「年金だけで、本当に生活していけるのかな…」と思っている方は、本当に多いんです。

でも実際、年金だけで暮らしているシニア世帯も、全国にはたくさんいるわけですよ・・・。ただ、生活スタイルは人それぞれなので、一括りにすることはできません。

そこで大切なのは、生活費を見直して“自分に合った暮らし方”をつくることなんです。

もちろん、年金額が多い、少ないがありますから年金生活は“工夫次第で可能”とも言えるんですね!

実際の生活費はいくら?年金生活のリアル

前述の総務省の統計では平均にはなりますが、65歳以上の無職世帯のうち、夫婦世帯では、-34,058円、単身者では、-27,817円が、足りてないわけです。

スクロールできます
項目(収入)65歳以上の夫婦のみの無職世帯
(夫婦高齢者無職世帯)
65歳以上の単身無職世帯
(高齢単身無職世帯)
①可処分所得222,462121,469
②支出合計256,521149,286
①-②黒字-34,058-27,817

年金だけの暮らしを叶える3つのポイント

ここで、年金だけで生活するための「見直しポイント」をまとめてみましょう。

👉1,固定費を最小限に抑える

  • 通信費は格安SIMに変更
  • 保険は今の生活に合っているかを見直す
  • 家賃やローンの負担を減らせないか検討する

👉2,無駄な支出を「見える化」する

  • 家計簿アプリで支出を管理
  • レシートを1週間分だけチェックするだけでも効果あり

👉3,“楽しみながら節約”を意識する

  • 趣味を兼ねた家庭菜園や料理
  • 図書館や地域イベントの活用

「節約=我慢」ではなく、“ムリのない心地よい暮らし”をつくることが大切……。

こんな記事も読んでみてね!

60代からの家計管理|ムリなく続くシンプルな仕組みづくり

「家計簿をつけないと…」と感じつつも、なんとなく続かない……。そんな方、多いのではないでしょうか?

でも、がんばりすぎなくても大丈夫・・・。大切なのは、「ムリせず」「シンプルで」「長く続けられる」仕組みをつくること。それこそが、60代からの家計管理のコツなんですよ!

シンプルに続く家計管理のカギは「3ステップ」

家計管理と聞くと「手間がかかりそう」「難しそう」というイメージを持たれがちですが、実は60代以降の家計は、シンプルな構造にしていくほどラクになります。

📌 たとえば、以下の3ステップに絞るだけでも十分です。

Step1|お金の「入口」と「出口」をざっくり把握

  • 毎月の収入(年金・副収入など)を紙に書き出す
  • 毎月の固定支出(家賃・光熱費・保険など)をざっくり把握

Step2|「使っていいお金」と「残したいお金」を分ける

  • 使える金額を「生活費」「娯楽費」などにざっくり分類
  • 月初に封筒やアプリで「使っていい上限」を設定するだけでも◎

Step3|記録は「ざっくり・簡単に」でOK

  • 細かくなくてOK!週1回レシートをまとめてチェック
  • スマホアプリ or ノート、好きな方法で無理なく記録

つまり、「見える化」×「分ける」×「ざっくり記録」という流れが、続けられる家計の土台なんです!

家計を管理しやすくする「項目のシンプル化」例

📌 以下のように支出の項目を減らすだけで、わかりやすくなりますよ・・・。

スクロールできます
支出分類内容の例
生活費食費・日用品・交通費など
固定費家賃・光熱費・通信費・保険など
交際・娯楽費趣味・外食・孫とのお出かけなど
予備費医療費・急な出費・ちょっとした贅沢など

家計の仕組みって「思ったよりシンプルでも大丈夫」なんですよね。

続けるためのちょっとしたコツ

  • 「家計簿を毎日」ではなく「週1でまとめて見る」でOK
  • 好きなペン・ノート・アプリを使うとちょっと楽しくなる
  • 「〇月は〇円残せた!」など、自分を小さく褒めてあげる

つまり、完璧じゃなくても続くやり方こそ、最強の家計管理法なんです!

だからこそ、60代からは「自分に合った心地よいスタイル」で管理するのが一番。
お金の流れが見えてくると、暮らしにも安心感が生まれてくるはずですよ

年金生活になり、資質をしっかり把握するために家計簿をつけている60代女性

支出の見える化がカギ|固定費・変動費をどう抑える?

「お金が減っている気がするけど、何に使ったか思い出せない…」
実は、家計の見直しで最も効果的なのは、“支出の見える化”をすることなんです。
それは、無意識の支出こそが、節約の最大の落とし穴だからです。

見える化すると、「どこにいくら使っているのか」がハッキリするので、ムリなく対策できるようになるんです・・・。

支出は大きく2種類|固定費と変動費を分けて考えよう

📌 まずは、支出を「固定費」と「変動費」に分けてみましょう。

スクロールできます
支出の種類内容の例特徴
固定費家賃、保険料、通信費など毎月決まった金額が出ていく支出
変動費食費、交際費、日用品、趣味費など月ごとに変わる支出

こうして見ると、「変えにくい固定費」と「調整しやすい変動費」の違いがわかりますよね!

固定費を見直すだけで、毎月ラクになるかも?

📌 固定費は一度見直すと、その効果がずっと続く“お得ゾーン”なんです。たとえば…

  • スマホ代:格安SIMにするだけで、月数千円の節約に
  • 保険料:不要な特約を外すと、意外と削減できることも
  • サブスクサービス:使っていないものはこの機会に見直して

つまり、「契約内容をチェックするだけ」で、毎月の支出が軽くなる可能性大なんです!

変動費は“ゆるく”ルールを決めてみよう

変動費は、「使いすぎに気づかない」ことが多いですよね。
だからこそ、ざっくりでも“予算”を決めてみることが大切なんです。

📌 たとえば…

  • 「食費は月3万円まで」と上限を決める
  • お財布に入れる金額を週ごとにわけて管理
  • 家計簿アプリや封筒分けで使える金額を可視化

こうすると、「使いすぎてたかも?」に早めに気づけますよ!

支出を整えるための、やさしい3ステップ

  • 1週間の支出をざっくりメモ
    • まずは「使った日」「金額」「用途」だけでOKです!
  • 支出を分類してみる
    • 固定費・変動費に分けるだけで「見えてくるもの」があります。
  • 使い方の癖に気づく
    • 「外食が多い」「日用品をつい買いすぎる」など、自分らしい傾向が見つかるはず!

“見える化”はただの記録ではなく、「気づき」のきっかけなんですね。

だから、支出の見える化は、節約への第一歩なんです。
少しの意識だけで、「今あるお金をもっと大事に使える」ようになるはずですよ!

年金生活になっても楽しく暮らしている60代シニア夫婦

年金生活でも安心|収入を増やすシニア向け副収入のヒント

年金だけでは、ちょっと不安な時、ちょっとした副収入があればどうでしょうか?

最近では、60代・70代のシニア世代でも自分らしく収入を得ている方が増えているんですよ!
年金+αの収入を得ることで、将来への不安が軽減されるというわけです……。

シニア世代に選ばれている副収入って?

「体力的にムリはできないけど、家計を助けたい」そんな方にぴったりの副収入は、以下のようなものです。

副収入の種類特徴参考ポイント
在宅ワーク系自宅でできる(例:ライティング、データ入力)パソコンやスマホ操作に慣れていればOK
趣味を生かす系ハンドメイドやガーデニングの販売など好きなことを収入に変えるチャンス
近所の短時間バイト清掃、品出し、軽作業など無理なく週2〜3回でも◎
スキル活用系習字や語学、楽器などの講師活動経験を生かしたい人におすすめ

実は意外なことに、「今までの経験」がそのまま副収入に変わるケースも多いんですよ!

年金生活でも始めやすい|在宅ワークのすすめ

中でも人気なのが、「在宅ワーク」。
なぜなら、自分のペースでできるうえ、移動の負担がなく、体力面でも安心だからです。

📌 おすすめはこんなジャンルです

  • ライティング(記事作成)
  • アンケート回答やモニター
  • 通販商品の検品・発送作業
  • 音声の文字起こし
  • スキルシェアアプリでの講師活動

つまり、「得意」や「経験」を活かすことがカギなんですね。

収入の“安心感”は、気持ちの余裕にもつながる

📌 副収入があると、こんなふうに心がラクになります。

  • 急な出費に備えられる
  • 自分の好きなことに使えるお金が増える
  • 「誰かの役に立てている」喜びが感じられる

つまり、お金以上の満足感が得られるんですよ!

実際、「週に1〜2回の副業で、心にもお財布にも余裕ができた」という声も増えています。

はじめの一歩は「小さく、ゆるく」でOK

📌 「副収入って難しそう…」と感じるかもしれませんが、最初は小さな一歩で大丈夫です。

  • まずは、得意なこと・好きなことを書き出してみる
  • シニア向けの在宅ワーク情報を調べてみる
  • 自治体や地域のサポートを利用するのもおすすめ

「ちょっとやってみようかな」の気持ちがあれば十分なんですよ!

シニアは意外と、時間はありますからね!

でも、思い立ったら早く取り組んだほうがいいですよ!
時間は、あっという間に過ぎていきますから・・・。

自分の経験や知識が、誰かの役に立った上、年金生活でも“安心”は自分でつくれるということであれば、生きがいも感じますからね・・・!!

自分らしい副収入のカタチを、少しずつ探してみてはいかがでしょうか?

こんな記事も読んでみてね!

節約だけじゃない|心も豊かにする支出の優先順位とは

年金生活において、もちろん「節約」は大事です。でも、実は節約だけにこだわると、心が疲れてしまうこともあるんです。

そんな時注目したいのが、支出の“優先順位”を見直すこと・・・。
つまり、「減らす」だけでなく、「本当に大切なことにお金を使う」視点が大事なんです。

そう考えると、お金の使い方=生き方の選び方とも言えるのかもしれませんね。

支出の見直し=暮らしの棚おろし

まずは、「何に・どれくらい」使っているかを振り返ってみましょう。
これは、無理に削るためではなく、本当に必要なものに気づくためのステップです。

スクロールできます
支出の種類内容見直しポイント
必要経費食費・医療費・光熱費など節約しすぎると生活に影響が出ることも
準必要経費通信費・交通費・保険など無駄がないか点検してみる
ゆとり支出趣味・交際費・旅行など「削る」ではなく「選ぶ」がコツ

実は、“ゆとり支出”こそ、心を元気にしてくれる源なんですよ!

節約疲れから抜け出す3つのヒント

知らず知らずのうちに「節約疲れ」している方、意外と多いんです。

📌 ちょっと思考を変えて、こんな考え方を取り入れてみては?

  • 使うべきところには、気持ちよく使う
    • 自分へのごほうび費」は、削りすぎないのがコツです。
  • メリハリをつけて、優先順位を決める
    • 「これは絶対に必要」「これはなくても大丈夫」と分けて考える習慣を。
  • 感情に合わせたお金の使い方を意識する
    • 嬉しいとき・元気が出ないときに、自分を大切にできる出費をしてみましょう。

つまり、お金の使い方に“納得感”があると、後悔しないというわけです。

「減らす」より「選ぶ」支出が、心にゆとりを生む

節約といえば、「何をやめるか」に目がいきがちですが、
本当に大事なのは、“何にお金を残すか”という視点なんです。

📌 たとえば…

  • 孫との時間を大切にしたい → 交際費を確保
  • 趣味が生きがい → 材料費や講座費は「未来への投資」
  • 健康が気になる → 良質な食材や運動関連には惜しまない

こうして見ると、「お金=心を動かすエネルギー」だと思えてきませんか?

心豊かな支出をするために、今できること

📌 最後に、今日から始められる“支出の整え方”のコツをご紹介します。

  • 家計簿は「記録」より「振り返り」を意識
  • 毎月、使ってよかったお金を3つ書き出してみる
  • あえて“贅沢の日”を月1回つくってみる
  • 「やめる」ではなく「変える支出」を意識する

実のところ、支出を見直すことは、自分を大切にする行動なんですよ。

つまり、「心が動くこと」にお金を使うと、暮らしにハリが出てきます。
節約も大事ですが、それ以上に“満足感あるお金の使い方”を見つけることが、60代からの暮らしを豊かにするカギなんです。

あなたのペースで、お金の使い方をちょっとずつ整えていきましょうね!

年金生活になっても、趣味を大切にして楽しく暮らしている60代夫婦

年金生活者の声|リアルな5組の「今」と「工夫」

Aさんご夫婦(65歳・持ち家・猫1匹)|「ゆるく働く+猫との暮らし」で心にゆとりを

夫婦ともに65歳、地方都市の郊外に一戸建てを持つAさんご夫婦。夫は厚生年金、妻は国民年金で、合わせて月21万円ほどの年金収入があります。貯蓄は約1,200万円。子どもは独立済みで、現在は猫と3人(?)暮らしです。

日々の暮らしは意外とシンプル。週に2回だけ、夫は図書館の清掃パートに出ています。収入は少ないけれど、適度な運動にもなっているんだそうです。妻は家庭菜園で採れた野菜をうまく使って、毎日ごはんを工夫。外食は月1回の「ちょっとしたごほうび」。

「ムリしない働き方と、猫に癒される日々。これが、私たちの“ちょうどいい”」と語ってくれました。つまり、完璧じゃなくても心が満たされていれば、それで十分なんですよね。

不安を感じた時には「今あるもので、まずやってみる」ことが安心のカギだとか。だからこそ、少しだけ外に出て、人とつながる時間をつくるようにしているんです。

Bさん(62歳・ひとり暮らし・マンション)|「身軽な生活」でお金にも心にも余裕を

元事務職で62歳になったばかりのBさんは、早めのリタイアを決断。現在は一人暮らしで、駅近の分譲マンションに住んでいます。年金は月13万円程度、貯金は約2,500万円ほど。

生活はとてもコンパクト。固定費を抑えたことで「少しの収入でも十分足りる」とのこと。家具や服も厳選し、モノを増やさない生活にシフトしました。日中は近くのカフェで読書したり、公園を散歩したり。まさに“丁寧な暮らし”を実践中なんです。

「焦らなくても、自分のペースが大事」と話す彼女。時折ネットで在宅のアンケート回答なども行っており、月に1万円程度の副収入にもなっているとか。

要するに、どこにお金をかけて、どこで抑えるか。その優先順位を見極めるのが、老後の満足度につながっているようです。小さく暮らして、大きく楽しむ。そんな姿勢がとても印象的でした。

Cさんご夫婦(68歳・持ち家・犬1匹)|「旅と地域交流」で、人生をもうひと花咲かせる

定年後も夫婦で小さな楽しみを見つけているのが、Cさんご夫婦。年金は2人合わせて月24万円ほど。地方都市の戸建て住宅に住み、犬と一緒に暮らしています。貯蓄は約900万円ですが、不安はあまり感じていないとのこと。

その理由は、「自分たちに合った楽しみを見つけているから」だそうです。月に一度の温泉旅行、近所の高齢者サロンでのボランティア活動、そして犬の散歩中に出会う人たちとのおしゃべり。

「老後は終わりじゃなくて、第二の青春」と語る姿がとても明るく印象的でした。つまり、年金だけの生活でも、心のゆとりがあれば充実感は十分得られるんです。

固定費は徹底的に見直し済みで、保険の見直しも済ませました。「不安は“行動”でしか消えない」と夫。だからこそ、使う・守る・増やすのバランスを意識して生活されているようです。

Dさん(66歳・賃貸暮らし・ひとり+インコ)|「月10万円生活」でも心豊かに

年金月額10万円前後で、賃貸アパートに一人暮らしのDさん。貯蓄は約400万円ほどと多くはありません。それでも「今がいちばん自由」と微笑みます。

食費や光熱費は徹底して管理。買い物は週に1回、冷凍保存を活用。特に大きかったのが、スマホや保険の見直し。つまり、毎月の“当たり前の支出”こそが見直しポイントだったんですね。

日々の楽しみは、図書館通いや100円ショップでのDIY。インコとのおしゃべりも癒しの時間。「お金より、“好き”を大事にするようになった」と言います。

実は、こうした“今あるものを楽しむ”という視点こそが、老後の生活を支えているようです。あえて言うなら、自由に生きるって、ちょっとした選択の積み重ねなのかもしれませんね。

Eさんご夫婦(64歳・持ち家なし・地方移住)|「暮らす場所」から見直したら、生活が変わった

元々都市部に住んでいたEさん夫婦は、定年前に思い切って地方移住を選択。現在は築古の一軒家を安く借りて、夫婦2人で月15万円以下の生活を実現しています。年金は月20万円ほど、貯蓄は800万円ほど。

「物価が安く、人も温かい。ここに来てから笑顔が増えた」と語ります。収穫体験や地域イベントにも積極的に参加していて、ご近所付き合いも心の支えになっているんだとか。

そうなんです。暮らす場所を変えるだけで、支出も気持ちもずいぶん変わるんですよ。つまり、“どこで暮らすか”は、老後の安心を左右する大きなカギなんですね。

もちろん、不安がゼロになるわけではありません。でも「工夫できることに目を向ける」ことで、生活の充実感は何倍にもなるのだと教えてくれました。


このように、年金生活にも「人それぞれのカタチ」があります。だからこそ、あなたに合った生き方を見つけることが、安心の第一歩なんです。

次に必要なのは、ほんの少しの行動かもしれませんね。

猫と一緒に楽しく暮らしているシニア女性

年金だけで暮らせる?で よくあるQ&A

60代の年金受給額の平均はいくら?

夫婦で約23万円、単身者で約15万円が平均とされています。

年金だけで生活するのは現実的?

節約と工夫によって可能ですが、住居費や医療費が課題です。

生活費は月にいくらかかる?

単身で約15万円、夫婦で約25万円が目安です。

家計調査2024ではシニア世帯の支出はどうなってる?

食費・医療費・住居費が大きな割合を占めています。

支出の見える化ってどうやるの?

家計簿アプリやエクセルを使って記録・分類することが大切です。

固定費と変動費の違いは?

固定費は毎月同じ支出(家賃など)、変動費は生活に応じて変わる支出です。

節約するならまず何から始めるべき?

通信費や保険料など、見直しやすい固定費から始めましょう。

60代からの家計管理のコツは?

シンプルな仕組みで管理し、無理のないルールを作ることです。

副収入を得るにはどんな方法がある?

シルバー人材センターや在宅ワークなどが代表的です。

年金以外に使える公的支援制度はある?

高額医療費制度、介護保険、生活保護などがあります。

持ち家と賃貸では支出にどんな差がある?

持ち家は固定資産税や修繕費、賃貸は家賃が大きな負担です。

食費の節約はどうすればいい?

まとめ買い、自炊、冷凍保存で無駄を減らす工夫が有効です。

心が豊かになる支出とは?

趣味や人との交流に使うお金は、生活の満足度を高めます。

リタイア後の医療費の備えはどうする?

医療費控除や保険の見直しで備えると安心です。

実際に年金生活している人の工夫とは?

手作り、地域活動、家庭菜園など生活に密着した工夫が多いです。


年金だけで暮らしていく……。それは一見、難しく感じるかもしれません。しかし、平均年金額の現実を知り、家計調査報告を活用してシニアの収支バランスを見直すことで、自分らしい暮らしのヒントが見えてきます。大切なのは「なんとなく不安」から抜け出し、支出を見える化し、家計管理の仕組みをつくること。さらに、無理のない副収入や心を豊かにする支出の選び方を取り入れることで、生活はぐっと前向きに……。
この記事を読んでくださったあなたには、これからの人生を自分でデザインする力があります。5組のシニア世帯のリアルな声からも、その可能性が伝わったはずです。「年金だけ」ではなく、「年金を土台にした新しい生活」を、今日から考えてみませんか?あなたらしい60代が、きっとそこにあります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。😊

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次